9/7 データバンク マッチング交流会
開催報告
2022年9月7日午後、弊会と緑色発展連盟が共催した「日中省エネルギー・環境技術データバンク マッチング交流会【緑色発展連盟編】」が開催されました。
中国側からは商務部アジア司の尹剛処長が出席の下、緑色発展連盟に加盟する3つの経済開発区と2社が発言し、日本側も7社が発言しました。また、日中合わせて50名以上が一般視聴で参加し、総勢80名以上が本交流会に参加しました。
日中双方の企業からはカーボンニュートラル・カーボンピークアウト目標へ向けた各企業の省エネルギー・環境関連技術についてのプレゼンテーションが行われたほか、後半セッションでは日中企業間、及び経済開発区と日本企業間での個別マッチング面談が行われました。
※緑色発展連盟の報道(WeChat公衆号):【中日邦交正常化50周年】中日合作园与日本节能环保技术企业交流对接会议成功举办
概要
日時: 2022年9月7日(水)日本時間15:00〜17:30(30分延長)
形式: VooV meeting(騰訊会議) + 日中経済協会会議室
主催: 日中経済協会、国家級経済開発区緑色発展連盟
協力機関: 日本貿易振興機構北京代表処
議事次第(会議後実績) ( 133KB) |
主な発言内容 (主催者及び来賓挨拶)
緑色発展連盟 国際(日本)協力事業部 胡若絲部長 (司会進行)
●緑色発展連盟は中国全国230カ所の国家級経済技術開発区のうち、グリーン発展・国際協力を積極推進する36区が主体となり、現在68区が加盟している連盟である。グリーン技術革新システムの構築と産業構造の最適化を促進させている。
●事務局を務めている天津経済技術開発区(TEDA)は、2014年から日中経済協会との協力のもと、数多くの省エネ環境プロジェクトを展開させてきた。また、中日国交正常化50周年の節目において、本交流会を開催できることを大変喜ばしく思う。
日中経済協会 髙見澤学理事
●「日中省エネルギー・環境技術データバンク」をプラットフォームとした交流会は、今回が3回目の開催となった。これまでと異なり、今回は日本側からも中国企業への交流の希望が叶うよう、緑色発展連盟にご協力いただいた結果、日中双方の希望する双方向での交流会が実現した。
●依然としてオンラインによるビジネス交流を続けざるを得ない状況にあるが、自由な往来や実際の対面による交流が実現した際にも、本データバンクは今後の省エネ環境ビジネス交流の重要なツールになると確信している。
●中国と日本の関係者の相互理解が一層促進され、次の50年へ向けた新たなビジネスの創出が進んでいくことを祈念する。
中華人民共和国商務部アジア司 尹剛処長
●日中両国はともに世界の主要経済国であり、重要な経済貿易パートナーである。今年は日中国交正常化50周年にあたり、この50年間、両国の経済貿易協力と発展は長く続き、両国に利益をもたらしてきた。
●グリーン・低炭素化は世界のトレンドとなっており、気候変動対策やグリーン・低炭素分野での日中間の協力強化はカーボンピークアウト・カーボンニュートラル目標の達成に資するものである。
●日中省エネルギー・環境総合フォーラムへ向けた協力の継続と、日中長期貿易取決めに基づく「省エネルギー・環境技術に関する日中協力覚書」を着実に実行するとともに、各地のニーズに応えたグリーン・低炭素日中産業園区の建設と新たなプラットフォームの創設を期待している。
●緑色発展連盟は商務部の指導のもと、公共サービスプラットフォームとして国際協力園区、国際機関、外資系企業の省エネ環境分野での交流と協力を積極的に推進している。
●商務部は、緑色発展連盟と日中経済協会の双方が技術データバンクの改善、情報交換、ビジネストレーニング、企業間のマッチング・交流協力などを促進することにより、多くのグリーン低炭素関連プロジェクトが日中合作園区で実施されることをサポートしていく。
●日中双方が潜在的な協力の可能性を掘り起こし、お互いの強みを活かしながらより高いレベルの相互利益とウィンウィンを実現していくことと、日中と世界におけるのグリーン経済の発展、低炭素社会の構築に貢献することを期待している。
中国側発言企業・団体
山東省青島国際経済合作区(青島)地方発展合作示範区
●ハイアール、ハイセンス、青島ビール、中国中車などは青島が拠点の製造企業を世界に送り出している。
●青島の海外からの投資額は日本が第3位であり、1948年から続いている。
●ハイアールと三菱重工の合弁や、ハイセンスと日立製作所の合弁で設立された「青島海信日立空調」は青島を拠点とする企業と日本企業の代表的な合作協力モデルである。
浙江省平湖経済技術開発区 中日(平湖)産業合作園
●新聞社の調査による「日本企業に最も人気のある開発区」となった実績があり、浙江省北部で日本企業が最も多く集まっている開発区である。
●2021年までに200あまりの日系企業が進出しており、日系企業の割合は3割ほどであるが、生産高と納税額は過半数を占めている。
●カーボンニュートラル・カーボンピークアウトに向けた新エネ車の需要に対応すべく、揚子江デルタ自動車電子産業モデル地区を設立し育成している。
浙江鋒源水素エネルギー科技有限公司
●当社は90年代の清華大学で行われていた産学連携による燃料電池研究が起源であり、約20年間に及ぶ研究と運用実績の積み重ねにより、2017年に設立された。
●設立後5年間の間に127の特許を取得しており、主力商品は燃料電池である。
●当社の燃料電池は主に2つの分野、①公共交通の車両、②発電に応用されている。特に発電に関してはLake Powerを開発しており、ゼロエミッションであることが特徴であるとともに、予備電力を必要とする経済開発区からの需要が高い。
四川省成都ハイテク産業開発区 社事投資発展有限公司
●中日応接間は成都ハイテク産業区によって設立され、社事投資発展有限公司によって運営されており、中日ビジネス協力の窓口、産業商品展示プラットフォーム、中日協力情報資源センターの役割を担っている。
●また、非営利企業サービスプラットフォームも運営されており、日系企業の進出や展開を支援している。
日本側発言企業
シンフォニー株式会社
高砂建築工程(中国)有限公司
株式会社日立製作所(日立楼宇技術)
日立(中国)有限公司(日立能源)
富士電機(中国)有限公司
株式会社堀場製作所
開催案内
9月7日、終了いたしました。
9月7日(水)日本時間15:00より、国家級経済技術開発区緑色発展連盟(以下、緑盟)との共催により、「日中省エネルギー・環境技術データバンク マッチング交流会【緑色発展連盟編】」を開催することとなりました。
本会前半の技術プレゼンテーション部分(日本時間15:00~16:00想定)をVooVにて公開いたします。日中企業の経済開発区・園区内における省エネ・環境ビジネスの最新状況や、同分野での取り組みなどのご参考に、ぜひご視聴くださいますよう、ご案内申し上げます。
開催背景
昨今の新型コロナウイルス感染症の影響で日中間のビジネス往来が制限されるなか、日中経済協会ではコロナ下ならではの日中省エネ環境分野におけるオンライン交流プラットフォームとして日中省エネルギー・環境技術データバンク(https://jcpage.jp/tec/)を昨年12月にリニューアルいたしました。
その後の活動として、6月に中国機電商会、8月に吉林省商務庁との間で本データバンクを活用したオンライン交流会を実施いたしました。
今回、緑盟の担当者が同様の交流会の開催に関心を持たれ、加盟している各経済開発区・日中合作園区に交流意向を募ったところ、データバンク掲載企業7社が指名を受けたとともに、一部掲載企業からも日中合作園区との交流意向が示されたため、開催に至りました。
緑色発展連盟について
中国全国230カ所の国家級経済技術開発区のうち、グリーン発展・国際協力を積極推進する36区が主体となり、現在68区が加盟しています。
詳細資料は以下にも掲載しております。
https://www.jc-web.or.jp/jcbase/pages/191/
https://www.jc-web.or.jp/jcbase/pages/191/
本事業は日中国交正常化50周年認定事業です。
お申し込み方法
(1) 氏名:
(2) 社名・所属部署・役職:
(3) メール:
視聴専用URL:https://meeting.tencent.com/l/LLYUQsv96iyD
お問い合わせ先
本交流会についてのご質問などは、日中経済協会 業務部(JC-BASE事務局)(担当: 上原)までお問い合わせください。
TEL: 03-5545-3113