省エネ部会第13回定期交流会開催報告｜日中長期貿易協議委員会は、石炭取引をベースに、省エネ・環境をはじめとするプラント･技術等の技術交流及び取引に関する枠組みづくりを行っています。

省エネ部会第13回定期交流会開催報告

省エネ等技術交流促進部会

第13回定期交流会（12/8 於東京）開催報告

日本側・日中長期貿易協議委員会省エネ等技術交流促進部会と中国側・中日長期貿易協議委員会・省エネ環境保護技術合作分会（事務局は商務部対外貿易司）は、省エネ・環境ビジネスの拡大・促進の為の対話の場として、第1回日中省エネルギー・環境総合フォーラム（2006年）以来、同フォーラムにおける分科会の形で毎回定期交流会を行っております。2019年12月8日に東京にて開催された「第13回日中省エネルギー・環境総合フォーラム」に合わせ、「日中長期貿易分科会」として第13回定期交流会を実施しました。

　第10回より水問題を中心に議論を重ねていますが、今年は「グローバルな水需要に対応するための日中協力」がテーマとなりました。経済産業省からは世界の水インフラに対する日本の協力について基調報告があり、日本企業からは中東などで取り組んでいる海水淡水化事業や関連技術、中国企業との第三国市場での協業について紹介がありました。

　中国政府からは国内の水需要の現状について、また水需給に対応するため官民の団体・企業による再生水の質向上と活用についての研究や事例が報告されました。一方で参加した中国の水処理大手企業からはシンガポールでの飲用可能な水準まで高度処理された再生水を作るプラント建設の事業報告もあり、中国市場にとどまらない日中協力の可能性を探る足掛かりとなりました。

　分科会終了後、訪日団は東京都下水道局森ケ崎水再生センターや沖縄県の海水淡水化センターを視察しました。