江蘇省—日本新素材産業協力交流会
開催報告
江蘇省商務庁と南通市が主催する「江蘇省—日本新素材産業協力交流会」が6月23日(木)に開催され、日中経済協会は江蘇省商務庁からの依頼により、後援機関として本交流会に参画いたしました。
今回は東京にも会場を設置し、江蘇省南通市の会場とをオンラインで繋ぐハイブリッド形式を採用しました。東京会場は参加者で満員となる中、張忠祥 江蘇省駐日本経済貿易代表処主任代表の司会のもとで、現地政府幹部による挨拶や投資環境の紹介を行いました。また、日本側からは当協会の堂ノ上専務理事による挨拶のほか、東レ及び旭化成が日本企業を代表して講演を行いました。
今回は東京にも会場を設置し、江蘇省南通市の会場とをオンラインで繋ぐハイブリッド形式を採用しました。東京会場は参加者で満員となる中、張忠祥 江蘇省駐日本経済貿易代表処主任代表の司会のもとで、現地政府幹部による挨拶や投資環境の紹介を行いました。また、日本側からは当協会の堂ノ上専務理事による挨拶のほか、東レ及び旭化成が日本企業を代表して講演を行いました。
本イベントはコロナ禍で完全オンライン形式のイベントが多い中、本交流会の後援機関のひとつである日本江蘇総商会のご尽力により東京にも会場が設置され、当初の定員を上回る申し込みがある盛況の中で交流を実施することができました。ご参集いただいた方々及びZoomにてご視聴いただいた方々には、心より御礼申し上げます。
次第(最終版)
時間:2022年6月23日(木)日本時間15:30〜17:30
会場:東京ミッドタウン カンファレンス Room7 (住所:東京都港区赤坂9-7-1)
南通市会場
機関:主催=江蘇省商務庁、南通市人民政府
会場:東京ミッドタウン カンファレンス Room7 (住所:東京都港区赤坂9-7-1)
南通市会場
機関:主催=江蘇省商務庁、南通市人民政府
後援=日中経済協会、日本国際貿易促進協会、日中経済貿易センター、日本江蘇総商会
実施=南通市商務局、江蘇省駐日本経済貿易代表処
実施=南通市商務局、江蘇省駐日本経済貿易代表処
形式・規模:ハイブリッド形式。Zoom使用。日中同時通訳あり
参集:日本側=後援機関および日本企業代表(一部オンライン) ※80名程度
参集:日本側=後援機関および日本企業代表(一部オンライン) ※80名程度
江蘇側=江蘇省商務庁及び工業信息化庁、南通市商務局及び外事弁公室、如皋市、如東県、江蘇省企業の関係者
※40名程度
次第(案):※日本時間
15:30-15:35 開会宣言:張 忠祥 江蘇省駐日本経済貿易代表処 主任代表
(一)オープニング映像
15:35-15:45 南通市紹介ビデオ放映
(二)代表挨拶
15:45-15:50 江蘇省商務庁代表挨拶:孫 津 副庁長
15:50-15:55 日本側代表挨拶:堂ノ上 武夫 一般財団法人日中経済協会 専務理事
15:55-16:00 南通市人民政府代表挨拶:潘 建華 副市長
(三)新素材産業PR
16:00-16:15 江蘇省工業信息化庁による産業及び政策の紹介:池 全峰 材料工業処 副処長
16:15-16:30 南通市如皋市における新素材産業の紹介:王 鳴昊(めいこう) 市長
16:30-16:45 南通市如東県における新素材企業の紹介:陳 雷 県長
※如皋市は南通市に位置する県級市
16:45-17:00 「近年の日系企業対外投資の動向及び目下日本企業の対中投資観」
:池田 稔 日中経済貿易センター 副理事長
(四)交流発言
17:00-17:15 日本新素材企業による発言(2社)
黒田 健 東レ株式会社 経営企画室参事
桑葉 幸文 旭化成株式会社 上席執行役員・モビリティ&インダストリアル事業本部長
17:15-17:30 南通市新素材企業による発言(2社)
夏 建華 江蘇九九久科技有限公司 総経理
程 凡宝 江蘇東材新材料有限責任公司 常務副総裁
中国側の主な発言内容
孫 津 江蘇省商務庁副庁長 ※事前収録※
江蘇省と日本の貿易総額は約674.7億ドルで中日全体の18.2%を占める。また、江蘇省には日本企業が6643社進出しており、経済貿易分野の協力は緊密である。
新素材分野について、江蘇省は全国有数のプラットフォームを持ち、その中で生産や実装を大規模に展開している。一方で日本には、コア技術、研究開発、市場シェアいずれも世界トップクラスを誇り、江蘇省と日本の間には大きな協力の余地があり、すでに東レ、旭化成、信越化学工業が当省に進出している。
現在、江蘇省は産業科技イノベーションセンターや先進製造業基地などの建設に注力している。これは当省と日本との共有により多くのチャンスをもたらすことに繋がり、今後より多くの日本企業が江蘇省に進出することを期待している。潘 建華 南通市副市長
南通市には、東レ、川崎重工、三菱レイヨン、日立化成などをはじめとする1400社以上の日本企業が法実設立や投資などで進出しており、貿易総額から2番目の外資流入元及び貿易相手国である。
十四五における製造業の質の高い発展計画をもとに、市内で高性能合金材料、繊維及び複合材料、先進高分子材料などの産業クラスターを形成しており、そこから多くの重点企業が生まれた。
南通市は企業への「店小二」(※)として公平な競争、高効率で便利な行政サービス、校正で透明な法治環境をつくり、折多くの企業に進出して欲しい。
※本来は「料理やのウェイター/ウエイトレス」という意味だが、政府関係者が企業や人々に奉仕する謙虚な姿勢の比喩として用いられる。
池 全峰 江蘇省工業信息化庁材料工業処 副処長
江蘇省の新素材産業は3つの特徴がある;
一つ目;各都市が差別化を図る点が特徴である。例えば、蘇州市は世界8大ナノ産業集積地であり、常州、連雲港、鎮江の炭素繊維は全国的に有名で、特に常州のグラフェンは非常に有名である。
二つ目;集積地を建設しての新素材産業の発展を追及している。具体的には、南通経済技術開発区での化学工業素材、蘇州産業園のナノ新素材、常州の西太湖科技産業園のグラフェンなどが挙げることができる。
三つ目;新材料産業全体が共同で発展することを重視している。省内各都市の生産要素、環境、人材が異なる中で、現状を把握して統一的に発展するための計画を策定した。
今後は以上の3点の特徴を活かして競争力を高め、業務効率を向上させていくとともに、より多くの日本企業との協力を推進していきたい。
王 鳴昊(めいこう)如皋市長
如皋市には悠久の歴史に裏打ちされた伝統文化に加え、恵まれた生態環境や居住環境がある。一方で、重工業や素材に関する大規模プロジェクトの誘致に成功するなど経済分野での発展も著しい。
新素材産業発展のために、如皋市では産業園を建設し、その周辺には港湾やエネルギー供給のためのインフラを整備し、さらに簡素化されて便利な行政サービスを提供している。これらの魅力で、今後より多くの日本企業との新素材分野における協力を推進していく。
※講演資料はページ下部の【資料ダウンロード】からDPF版をご覧いただけます。
陳 雷 南通市如東県長
南通市の面積の約1/4を占める如東県には400社以上の新素材企業がある。県内の取り組みは「大(=プロジェクトの規模が大きい)」、「高(=市場シェアが高い)」、「強(=イノベーション意識が強い)」、「特(=製品に特色がある)」という4文字で表現することができる。
また、如東県においては、炭素繊維、アラミド繊維、ポリイミド、超高分子量ポリエチレン繊維などの「特殊繊維素材」、ポリウレタン素材、改質ポリウレタンと高性能ポリウレタンなどの「先進化学素材」、半導体や新エネルギーに関係する「金属材料」を重点分野と位置づけ、日本を含む外資の誘致に取り組んでいる。
※講演資料はページ下部の【資料ダウンロード】からDPF版をご覧いただけます。
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参加申込(視聴申込)
当日の東京会場は満席でした。多数の参加/視聴申し込みをいただき、感謝申し上げます。
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お問い合わせ(日中経済協会の本件担当者)
担当者:業務部 山田
電 話:03-5545-3113
メール:taira.yamada[at]jc-web.or.jp ※[at]は@に修正下さい。