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一般財団法人日中経済協会
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中国雲南省ー日本ビジネス経済交流会

開催報告

 この度、雲南省工商業連合会、雲南省人民政府外事弁公室、一般社団法人 日本雲南総商会が主催する「中国雲南省ー日本ビジネス経済交流会」が8月4日(木)に東京会場と雲南会場とをオンラインでつなぐ形式で開催されました。日中経済協会は雲南省駐日本(東京)商務代表処からの依頼により、後援機関として本交流会に参画し、当日は東京会場である学士会館で本会に参加しました。
 東京会場では定員の50人が満席となる中で雲南省会場と画面越しで共有し、第1部では主催機関や企業代表から挨拶・講演が行われたほか、休憩をはさんで第2部では、日中企業(中国側は主に雲南省の企業)から自社製品や取り扱いのある日本酒、わさび、きのこ、碁石などの紹介が行われました。
 このほか、会の前後では雲南会場で特産品が展示され、東京会場では会場内で雲南特産のプーアル茶が振舞われる中、参加者が名刺交換などの交流を行いました。

概要

■日時:2022年8月4日(木)15:30~19:00(日本時間)
■機関:主催=雲南省工商業連合会、雲南省人民政府外事弁公室、一般社団法人日本雲南総商会
共催=雲南省駐日本(東京)商務代表処、認定NPO法人日本雲南聯誼協会
後援=一般財団法人日中経済協会、株式会社みずほ銀行、日中投資促進機構
■形式:東京会場と雲南(昆明)会場をオンラインでつなぐハイブリッド形式(Zoom使用)
※東京会場は「京王プラザホテル」(新宿区西新宿2-2-1)の宴会場
    →学士会館」202号室(東京都千代田区神田錦町3-28に変更となりました。(7/29 17:00更新)    
■人数:東京会場の定員は50名 8/1付で満員となりました。たくさんの申し込みありがとうございました。
■次第案:
(第一部)
15:30 ご来賓の紹介
15:35 雲南省工商業連合会 代表者挨拶
15:45
高田 真理 在重慶日本総領事館総領事による挨拶(事前収録)
15:55 雲南省人民政府外事弁公室 代表者挨拶
 16:05
初鹿野 惠蘭 日本雲南総商会会長・日本雲南聯誼協会理事長挨拶
 16:15
森永 正裕 JETRO成都事務所所長講演「日中貿易協力についての紹介」
16:25 提携調印式
(1)雲南省工商業連合会及び日本雲南総商会による友好協力協定の締結
(2)雲南開朗農業開発有限公司と株式会社スマイルとのパートナー協力協定の締結
16:30 休憩
(第二部)
16:50 雲南省駐日本(東京)商務代表処代表者による講演
17:00
雲南日本商工会会長による講演
17:10
岩手県雲南事務所所長による挨拶
17:20 昆薬集団
股份有限公司による医薬品紹介
17:30 株式会社ミノファーゲン製薬による講演
17:40 雲南開朗農業開発有限公司による野菜紹介
17:50 雲南吟醸文化発展有限
公司による日本酒紹介
18:00 易門叢山食用菌有限責任公司によるキノコ等の商品紹介
18:10 株式会社長根商店(岩手県)によるキノコ等の商品紹介
18:20
保山市永子文化産業有限会社董事長による「永子」囲碁の紹介
18:30 株式会社スマイルによる講演
18:40 天為緑色産業有限公司によるワサビ関連商品紹介
19:00 終了

申込(下記Webサイトからのお申込みとなります)

主な発言内容

王 偉 雲南省工商業聯合会副主席・雲南省総商会副会長

 雲南省は野菜、キノコ、茶葉、果物、天然ゴム、そしてコーヒー豆などの生産が盛んである。コロナ禍ではオンライン形式の企業マッチングに注力しており、ECプラットフォームの利用で取引量が増加している。また、岩手県との間で農畜産物栽培に関する技術交流や、JETROとの協力など日本との交流も盛んである。
 目下、新型コロナウイルス感染症などの厳しい状況ではあるが、今後は①医療・介護など他分野での協力強化、②RCEP枠組みの積極的活用、③企業マッチング強化などに注力していきたい。

高田 真理 在重慶日本総領事館総領事 ※事前収録※

 雲南省に進出する日本企業は数こそ多くないが、セブンイレブンなどによる店舗オープンなどの動きがある。日本と雲南省はとりわけ農産品や日本酒の取り引きが盛んであり、JETROによる貿易促進のための日本酒のPRイベントも開催予定である。
 日中国交正常化50周年という節目の年である一方で新型コロナウイルス感染症という難しい状況も存在する。しかし、そのような中でも、本日のイベントを含めて交流を継続することで、日本と雲南省との間で交流・協力が発展することを願う。

馮 瑞義 雲南省人民政府外事弁公室二級巡視

 日本と雲南省の交流については、例えば昆明市と藤沢市が友好姉妹都市関係であり、岩手県とは友好交流関係があるなど、その歴史はとても長い。さらに直近では大学交流の一環として、省内の大学が日本の大学と共同研究を実施している。
 雲南省は観光業を強みとしているが、ここ数年は新型コロナウイルス感染症の影響により対面交流の機会が限られている。コロナ後の人的往来の再開及び対面交流の復活に期待したい。

初鹿野 惠蘭(はじかの・けいらん)日本雲南総商会会長

 RCEP発効後、雲南省は中国が南アジア、東南アジア、環インド洋に対する開放の大きな道となり、地理的優位性がより顕著になっている。そして、これにより日本を含むRCEP加盟国の企業に対して市場を開拓する巨大なビジネスチャンスを提供することになる。
 私たちの商会は雲南省商務庁の支援のもとで、2021年に日本の観光会社や金融機関の現地法人による雲南視察をアレンジしたり、同省副省長が代表団を組織して重慶で投資誘致やビジネスマッチングを行う際に日本の来賓をご招待する業務などに携わってきた。今後も中日企業が深く協力するプラットフォームづくりに貢献していきたい。

森永 正裕 日本貿易振興機構(JETRO)成都事務所長

 雲南省は沿海部に比べて貿易量はそれほど多くないが、この現状を改善するにあたり①省内貿易会社の育成、②市場の創造・拡大が課題となる。
 ①については、例えば日本からの貨物を上海経由で雲南省に運ぶと、貿易統計上は上海での取り引きにカウントされる。ここで、越境ECを含めてモノを雲南省に直接入る仕組みづくりが必要で、これを担うのがまさに貿易会社である。②については、省内に相応の消費力やニーズがないと最終的に輸入量は増加しないのと同時に、雲南省の特産品に対する認知やニーズが十分でないと輸出増にもつながらない。JETROとしてはPRイベントの開催を通じてこれらを支援している。

会場の様子

お問い合わせ(日中経済協会の本件担当者)

担当者:業務部 山田
電 話:03-5545-3113
メール:taira.yamada[at]jc-web.or.jp ※[at]は@に修正下さい。
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