【参加報告】淄博対日経済貿易協力交流会
参加報告
先般ご案内の標記イベントが5月8日に都内で成功裏に開催されました。当協会は本イベントに後援機関として参画し、案内協力や当日の発言などを行いました。
当日はまず淄博市人民政府の沙向東副市長が発言し、同市の歴史や対日協力に向けた期待などを紹介しました。続いて、淄博市商務局、同市博山区及び周村区の代表者が現地のビジネス環境などを紹介しました。
今回は比較的コンパクトな規模であったことから、沙副市長が開会前に自ら各卓を回り、すべての参加者と直接交流するなど、日本との実務協力強化に対する強いおもいを現場で感じることができました。
淄博市側からの発言
沙 向東 淄博市副市長
淄博市は石油化工や医療などの従来型産業の転換・高度化に注力するだけでなく、デジタル産業や新エネルギー産業の未来型産業を育成・拡大しており、無限のビジネスチャンスがある。また、歴史や伝統文化のまちでもあり、天空之橙(※1)やバーベキュー(※2)など最近話題のスポットやイベントも充実している。
上記を推進する過程でグリーン・低炭素で現代的なまちづくりを目指しており、4000億元級のグリーン化学工業産業クラスター、3500億元クラスの新材料産業クラスター、3000億元クラスの新エネルギー自動車産業クラスター及び新エネルギー製造業クラスターなどのビジネス環境を整備している。貿易の輸出入総額は1200億元を突破しており、引き続き対日協力を強化していきたい。
(※1)夕陽を眺めることができるリゾート地で、「IT+文化創造+ブランド」が一体となった施設。オレンジを意味する
中国語の「橙」の発音が「天空之城(天空の城ラピュタ)」の「城」と同じであるというネーミングもポイント。
(※2)ブームのきっかけは諸説あるが、市外の若者がコロナ禍で淄博市内にて強制隔離を余儀なくされたことがあり、
隔離最終日に淄博市人民政府が若者たちにバーベキュー(串焼き)を振舞ったと言われている。
殷 啓迪 淄博市商務局局長
淄博市は「新素材」「スマート設備」「新医薬」「電子情報」を“4強産業”と位置づけている。新素材産業については、アジアで最大規模のフッ素・シリコン素材の産業園区及び山東省レアアース新素材拠点を持つ。スマート設備産業については、わが市が国家級スマートシティインフラ及びICVの協同発展試験都市(※)に選出されたほか、燃料電池車分野の5大模範都市群(京津冀、広東、河南省)の協力都市にも選ばれている。新医薬産業については、市内に同分野の企業が260社あり、ハイテクバイオ医療イノベーションエリアなどの環境が整備されている。電子情報についても同様に複数の産業園区が整備されているほか、2025年に産業規模700億元突破を目指して取り組みを推進している。
(※)中国語は「淄博入选国家智慧城市基础设施与智能网联汽车协同发展试点城市」
朱 玉友 淄博市博山区委副書記、区長
博山区は1904年に中国初のガラス企業が設立されるなど、工業分野では100年を超える歴史を持ち、同分野の企業は区内で2800社を超える。その背景から、わが市は電気機械ポンプ、自動車部品、新素材、医薬などの産業において優位性を持つ。現在はこれを基盤に水素エネルギー、デジタル経済などの新興産業が急速に台頭している。また、ソフト面では陶琉文化(陶磁器文化)、山東料理発祥の地と言われる食文化、そして自然環境が充実しており、ハードとソフトの両面が充実した都市である。
近年は産業園区の建設による産業発展を強化しており、現在9園区(電気機械ポンプ、自動車・スマート製造、健康医薬、新素材、水素エネルギー、デジタル経済、鋳造、セラミック・瑠璃、レトルト食品)の建設を計画しており、うち7園区は今年の年末までに完成する予定である。
李 暁紅 淄博市周村区区委副書記、区長
周村区には日本企業が拠点を構えているだけでなく、煙台市・青島市・済南市の自由貿易試験区のちょうど中心に位置していることから地理的な優位性が顕著である。その中でハイエンド設備製造、新エネルギー・新素材、次世代情報技術、紡績、ソファ家具、電子機器の産業に注力している。すでにフォーチュン500企業も進出しており、区内では様々な優遇政策の恩恵を享受することができる。このほか、焼餅や米酢などの飲食関連やシルク染織物などの名産地としても知られており、ぜひ多くの日本の方々に視察してほしい。
当日配布資料
淄博市投資ガイド(A4タテ印刷用) (2023-05-09 ・ 6550KB) |
参加案内
2023/05/08 終了しました
2023/04/17 掲載
当日に関する情報
概要
日時:2023年5月8日(月)16:30~19:30
場所:ホテルメトロポリタンエドモント(東京都千代田区飯田橋三丁目10番8号)
2階「薫風ホール」
主催:中国山東省淄博市人民政府
後援:一般財団法人日中経済協会、独立行政法人日本貿易振興機構
進行:逐次通訳
次第(案)
16:30~17:10 淄博市宣伝ビデオの再生、主催者及び来賓挨拶(逐次通訳込みで各10分)
司会進行:王沖 外事弁公室党書記
PR動画放映(字幕は日中併記)
沙 向東 淄博市副市長
伊藤 智 日中経済協会業務部長
日向裕弥 日本貿易振興機構企画部主幹
17:10~18:00 PRセッション(逐次通訳込みで各20分)
テーマ:淄博対日経済貿易協力状況、博山産業園、中日国際協力産業園の紹介及び日本・淄博協力ニーズなど
殷 啓迪 淄博市商務局局長「淄博対日経済貿易協力状況及び対日協力ニーズの紹介 」
朱 玉友 同 博山区委副書記、区長「博山産業園区及び対日協力ニーズの紹介 」
李 暁紅 同 周村区区委副書記、区長「中日国際協力産業園と対日協力ニーズの紹介 」
18:00~19:30 晩餐会(90分)
参加申込 ※締切:4月27日(木)
お問い合わせ
淄博人民政府外事弁公室(主催機関)
張春利(日本語可)
TEL:(+86)139-6936-5917
E-mail:Zhangchunlibwo[at]163.com ※[at]は@に変換ください。
日中経済協会(後援機関)
業務部(担当:山田)
TEL:03-5545-3113
E-mail:taira.yamada[at]jc-web.or.jp ※[at]は@に変換ください。