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一般財団法人日中経済協会
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2023年日中経済協力会議-於吉林

「2023年日中経済協力会議-於吉林」開催報告

 当協会は、吉林省長春市において「2023年日中経済協力会議-於吉林」を中国東北地方3省1自治区(吉林省、遼寧省、黒龍江省、内モンゴル自治区。以下「東北4省区」)政府と共に主催した。本会議は、日本と中国東北地方との経済協力促進を目的に2000 年に始まり、今回が20回目。4年ぶりの日本からの出席者も含めて約390名(佐々木伸彦当協会顧問を団長とする日本側約140名、中国側約250名)が参加し、日中VIP面談、歓迎レセプション、開幕式、基調講演、備忘録調印式、3分野(設備製造、新エネルギー・環境保護、現代農業・ヘルスケア)の企業マッチング商談会、地方視察および第14回中国・北東アジア博覧会開幕式、同博覧会展示館視察などの活動を通じて、日中双方が活発な情報発信や相互対話を行った。

会議概要

(1)会議名称:2023年日中経済協力会議-於吉林

(2)テーマ:「発展のチャンスを掴み、協力の新たなページを共に開く」
(中国語:「携手发展新机遇 共谋合作新篇章」)
 
(3)開催期間:2023年8月21日(月)~24日(木)
 
(4)開催地:シャングリラホテル長春(所在地:吉林省長春市西安大路569号)
 
(5)開催方式:会場リアル開催のみ(オンラインなし)
 
(6)参加者数:約390名(日本側約140名、中国側約250名)
 
(7)主催:【日本側】一般財団法人日中経済協会
【中国側】吉林省人民政府、遼寧省人民政府、黒龍江省人民政府、内モンゴル自治区人民政府
 
(8)共催:一般社団法人東北経済連合会
後援:経済産業省、在瀋陽日本国総領事館、独立行政法人日本貿易振興機構、
一般社団法人日本経済団体連合会、公益財団法人富山県新世紀産業機構、一般社団法人日中投資促進機構、北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、長野県、鳥取県、島根県、愛媛県、新潟市、富山市、中国日本商会、上海日本商工クラブ瀋陽日本人会、大連日本商工会、長春日本商工会、黒龍江省日本商工会、成都日本商工クラブ  
   
(9)実施機関:吉林省商務庁

会議日程

 
日付
内容
8/21(月)
 ・日中VIP面談
 ・歓迎レセプション
8/22(火)
 ・全体会議(開幕式、基調講演、備忘録調印式)
 ・企業マッチング商談会
  ①設備製造
  ②新エネルギー・環境保護
  ③現代農業・ヘルスケア
 ・中国・北東アジア博覧会 歓迎レセプション
8/23(水)
 ・中国・北東アジア博覧会 開幕式
 ・地方視察(一汽紅旗文化展示館、長春対外開放合作モデル区)
8/24(木)
 ・中国・北東アジア博覧会 展示館視察

日中VIP面談と歓迎レセプション

 21日夜の日中VIP面談では、中国側は景俊海吉林省書記をはじめ東北4省区の代表者が出席し、日本側は団長である佐々木伸彦当協会顧問、片江学巳在瀋陽日本国総領事をはじめ約20名が出席した。景書記からは、吉林省経済の現状や特徴等の説明のほか、今後の日本との協力分野に関する提案があった。佐々木顧問は、日中経済協力会議は実務的交流のプラットフォームであり、中国東北地域の魅力を日本企業が感じ、協力関係が深まっていくことを期待したいと述べた。
 
【左写真:日中VIP面談の様子】
 
 その後の歓迎レセプションには、日本側、中国側合わせて300名以上が参加した。
 
【左写真:歓迎レセプションの様子】

全体会議における日本側・中国側の挨拶と基調講演

 22日午前は、日中経済協力会議の開幕式、基調講演、備忘録調印式を実施した。まず、開幕式では、日本側から佐々木当協会顧問、片江在瀋陽日本国総領事、荒井勝喜経済産業省大臣官房審議官が、中国側から東北4省区を代表して開催地吉林省の胡玉亭省長、呉江浩中国駐日特命全権大使(ビデオメッセージ)、王治林商務部アジア司二級巡視員がそれぞれ挨拶を行った。
 続いて基調講演では、日本側から企業代表者4名および中国側から吉林省、遼寧省、黒龍江省、内モンゴル自治区の代表者が登壇して講演した。
 
【左写真:開幕式で挨拶する佐々木団長】
 講演後、備忘録調印式が行われ、当協会から堂ノ上武夫専務理事が、中国側から東北4省区の商務庁長など代表者が登壇し、日中経済協力会議を通じて益々協力関係を深めていくことを旨とする備忘録に調印した。
 
【左写真:備忘録調印式の様子】

テーマ別企業マッチング商談会

 22日午後は、①設備製造、②新エネルギー・環境保護、③現代農業・ヘルスケアという3テーマで企業マッチング商談会を行った。各会場では、最初に日中企業・自治体代表者等がそれぞれプレゼンテーション(各15分程度)を行い、その後は日本企業が中国企業のテーブルを回る方式により、マッチングリストに基づく15分×3巡(計45分)の面談および自由面談を行った。
 
【左写真:企業マッチング商談会(新エネルギー・環境保護)の会場の様子】

地方視察(一汽紅旗展示館、長春対外開放合作モデル区)

 22日午後の地方視察では、まず、中国一汽の有名ブランド車である「紅旗」の名を冠した一汽紅旗展示館を訪れ、新中国初の国産セダン車「東風」や各時代のパレード用車両などをはじめ貴重な実物や歴史資料、写真等の展示を視察した。
 
【左写真:一汽紅旗展示館】
 次に、北東アジア地域の経済協力の推進を目的に2022年6月に設立された長春対外開放合作モデル区を視察した。同区では、地理的な優位性を活かし、日本をはじめとする北東アジア地域との協力関係の強化を進めていく役割を担っているなどの説明があった。
 
【左写真:長春対外開放合作モデル区】

中国・北東アジア博覧会の各プログラム

 22日夜、吉林省の迎賓館と呼ばれる南湖賓館にて同博覧会の歓迎レセプションが開催され、吉林省から景書記、胡省長はじめ幹部が、当協会からは佐々木顧問および堂ノ上専務が出席した。
 23日午前には、参加者総数800名の大規模な開幕式が長春国際会議展示センターにて開催された。吉林省の景書記、胡省長のほか、国家発展改革委員会秘書長、商務部副部長、中国国際貿易促進委員会副会長が、日本からは、片江在瀋陽日本国総領事、韓国から同国産業資源部経済通商交渉本部長(ビデオ)、北朝鮮から対外経済大臣(書面)、ロシアから担当副総理(ビデオ)、モンゴルから副総理がそれぞれ挨拶した。冒頭、景書記は挨拶の中で、北東アジア地域の経済交流の重要で新たなプラットフォームである本博覧会を通じて、貿易・投資の自由化、利便性の向上、産業融合の開拓、イノベーションチェーン、産業チェーン、サプライチェーン、人材チェーンの構築およびグリーン成長、生態分野の国際協力、低炭素産業発展とクリーンエネルギー開発を積極的に進めていくと述べた。
 24日は、博覧会の各ブースやパビリオンを自由に視察した。
 
【左写真:中国・北東アジア博覧会開幕式の様子】
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