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一般財団法人日中経済協会
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【参加報告】煙台消費財物流センター交流会

参加報告

今般、煙台市人民代表大会常務委員会・潘士友副主任を代表とする一行が訪日し、12月1日に都内で「対日消費財物流集散センターの構築に関する交流会」が開催され、当協会は煙台市駐日本経済合作中心からのお招きにより、髙見澤学理事が出席しました。
 
今年8月、煙台市人大常委が開催した「煙台市の対外貿易の高品質な発展促進」をテーマとする座談会では、日本、韓国との距離が近い地理的優位性を活かして、今後、煙台を日韓向け「消費財物流集散センター」を構築する方向が打ち出されました。これに向けて、日本経済界と煙台市における越境電子商取引やコールドチェーン物流の発展など諸課題をめぐる意見交換を目的に開催されたのが本交流会という位置づけになります。
 
以下、本交流会の概要や資料を掲示しますので、最新の煙台経済の参考にしていただければ幸いです。
 
記:
1.日時:2023年12月1日(金)15:00-16:30(14:30より受付開始)
2.場所:ホテルメトロポリタン エドモント本館2階 波光
3.主催:煙台市人民政府
  共催:煙台市商務局、煙台市投資促進中心、煙台市駐日本経済合作中心
4.中国側主要参加者:
 潘士友 煙台市人民代表大会常務委員会副主任
 焉 氷 煙台市人民代表大会民族僑務外事委員会副主任
 秦立燕 煙台市商務局副局長
 陳才坤 煙台市駐日本経済合作中心首席代表

煙台市人民代表大会常務委員会・潘士友副主任挨拶

  • 煙台市は中国の改革開放の最初の都市の1つ。高度な経済対外志向と対外貿易の深い基礎を持つ。特に、日本との地理的な近さ、至便な海上交通、協力の長い歴史は、交流の基盤となっている。今回の訪日は、煙台と日本の経済貿易関係をさらに緊密化させることを目的としている。
  • 煙台市は、常に日本との経済貿易協力を重視し、日本向け消費財物流センターの建設を推進し、在煙台の日本企業の発展のために高品質で効率的なサービスを提案している。煙台市政府の委託を受け、私は4つの重要な目的を実行するために日本の消費財物流センターを構築することをお知らせしたい。
  • 第1は、協力環境の更なる最適化。中日企業間の人的交流の需要に応え、APECビジネストラベルカードの取り扱いの効率を高め、人的交流の通関の効率を高める。物流発展の需要に応え、海港・空港のソフト・ハードの両面を整備し、日本人の旅客・貨物航路をより多く開通する。税関を統合し、「税関保証通過」のビジネスモデルを推進し、企業の輸入品事前申告を支援することで、通関の効率を高め、運営コストを削減する。我々は、高水準の経済貿易ルールの適用と促進を強化し、煙台に投資する日本企業がAEO上級認証を申請することを支援し、三国間企業がRCEPやFTA等の特恵政策を適用することを促し、貿易コストを継続的に削減し、企業が両国の市場を開拓することを奨励する。
  • 第2は、協力ルートの拡大。自由貿易区、総合保税区、輸入貿易モデル区の牽引的な役割を拡大し、煙台と日本企業の技術協力、海洋設備、機電・ゲーム、特産食品などの分野における設備と原材料の輸出入を拡大することを支援し、世界の産業チェーンとバリューチェーンにおける地位と影響力を共同で高める。日本の経済団体との連絡を強化し、情報コンサルティング、企業マッチング、リーガルサービスなどの公共サービスを拡大する。日本企業は、展示会など参加することができ、私たちも日本での会議に参与し、産業貿易協力促進のためのハイレベルなプラットフォームを積極的に構築する。
  • 第3は、連携主体のさらなる強化。中日工業団地とその他の産業クラスターを重ね合わせて、在煙台の企業の保護を強化し、誘致効果を継続的に強化する。「ビジネス+港」の輸出促進メカニズムを深化させ、物流・倉庫、金融保険、越境決済などに焦点を当て、強力な運用能力とサービスを備えた多数の総合対外貿易サービス企業を育成する。地場企業による日本への調達・供給、資格認証、輸入販売事業の実施を奨励し、内外貿易の相互促進と一体的発展を図る。アリババ、Amazon、日本のビッグデータプラットフォームを導入し、日本の消費財輸出入企業に市場需要分析、デジタルマーケティング管理、専門バイヤーの配置などのサービスを供し、貿易デジタル化の事例を数多く積み上げる。煙台総合保税区と煙台港を整備して完成車輸入プロジェクトを推進し、「完成車輸入+欧亜班列」の日本への再輸出事業を拡大する。
  • 第4は、協力モデルのさらなる革新。「新たな対外貿易+工業地帯」モデルを積極的に発展させ、煙台市の農産物、金属製品、手工芸品、玩具などの優位性産業が日本市場に参入できるようにする。煙台を日本の消費財物流センターに見立て、日本の消費財の輸出入をサポートする能力を強化する。総合保税地域における「保税オンラインショッピング+コンビニ」などのモデル事業を支援し、輸入販売会社の大型化を奨励し、事業拡大を促進する。そして「絆消費」の発展。在煙台の日本企業のマーケティングサービスを利用し、企業がチームとして海外に進出し、統合的に発展することを支援する。
  • 煙台市と日本は一衣帯水であり、長年にわたる友好交流の歴史がある。私たちは最大限の誠意と最高のサービスを提供し、発展に最適な環境を提供し、経済貿易交流を緊密にし、企業の発展ニーズに積極的に対応し、日本との経済貿易協力をさらに深めていきたいと考えている。煙台市と日本の消費者製品の促進に努めている。物流センターは急速に進化しており、成果もあげている。日本の友人の皆様には是非、煙台市を訪問し、視察し、煙台市の発展と両国の多国間貿易協力の推進に向けて貴重な提案をしていただくようお願いしたい。

資料のダウンロード

煙台市投資促進ガイド(日中両文併記:13.9MB)

本件お問い合わせ

日中経済協会業務部(担当:澤津)
 TEL: 03-5545-3113
 naoya.sawazu[at]jc-web.or.jp ※[at]は@に変換ください。
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