【表敬報告】煙台市福山区・林陽書記一行｜一般財団法人日中経済協会は、対中交流実績と豊富なノウハウ･人脈で､御社の中国ビジネスをサポートします｡

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【表敬報告】煙台市福山区・林陽書記一行

2024/5/27 Upd.

2024年5月20日、煙台市福山区委・林陽書記一行が来会し、当協会・髙見澤学理事以下で歓迎しました。

当協会と煙台市との関係では、昨年5月の煙台市国資委・何兆勇副主任、6月の萊山区委・羅建書記、12月の煙台市人大常務委・潘士友副主任など密接な交流関係があります。

福山区は煙台市内でも製造業が盛んな地域のひとつであり、国家級開発区に隣接し、主要産業の自動車部品に関しては、荏原製作所、ホンダ、矢崎総業など、多くの日本企業が進出しているということです。

以下、林陽書記の発言概要を紹介するとともに、賛助会員の皆さまにおかれましては最新の煙台市経済の理解の一助としていただければ幸いです。

＜訪日団名簿＞

　林　陽　煙台市福山区委書記

　宮　涛　煙台高新区福山園工委書記、管委主任

　趙　潤　煙台市福山区商務局局長

　張豊征　煙台高新区福山園招商合作部副部長

　孫澤敏　煙台市駐日本経済合作中心代表

林陽書記発言概要

福山区は製造業が盛んな地域であり、最近では、山東濰柴集団とBYDが共同出資で、560億人民元規模の新エネ車電池プロジェクトが新たに立ち上げられるなど、従来プロジェクトとともに、大きな成長を遂げている。第一四半期では、経済成長率が全市第1位を獲得。
また、煙台市最新の都市計画において、福山区は「都市の中心エリア」という設定になるので、今後ますますの発展が期待されている。
今後は、(1) 製造業（自動車部品など）、(2) 金融業、(3) 中小企業向けの科学技術、医療分野におけるイノベーションプラットフォームの構築の3分野において、特色のある産業を推進していきたい。
福山区では、工業製造業におけるエコシステムが成熟しており、園区合作の実績も豊富。これから日本企業と引き続き、お互いの理解を深め、より多くのビジネスチャンスを創出することに期待している。
中国は近年、新エネ車、EVの開発・生産において、新たな道を切り開いており、特に自動運転と製造分野においては中日協力に大いなる余地。
低炭素、グリーン発展、デジタル経済、科学技術イノベーション、スマート製造などでも日本に学びたい。双方の共通点が多く存在するはず。
福山区は生態環境に恵まれており、煙台市の2大水源地とも福山に所在。また、区内には夾河という川が流れ、「通山達海」の美しい自然環境を有し、有名な古寺なども存在。文化観光産業は煙台市の重点産業の一つ。
「煙台の建城史は福山から」と言われるほど、福山区には歴史があり、「中国魯菜（山東料理）の郷」、「中国さくらんぼの都」、「中国書道の発祥地」として広く知られている。
高齢者産業、医療・ヘルスケア産業において、日本の理念やモデルを学び、日本の医療設備・技術と現地リソースの有機的融合を目指し、今後のWin-Win協力につながることに期待している。
日中経済協会のプラットフォームを通じて、日本企業に福山区を知っていただき、また投資や進出に関するご要望などをお伺いできれば幸い。
（高見澤理事から煙台市駐日本経済合作中心市にて、煙台市のペット産業について話を伺ったが、最新動向について質問したところ）煙台で創業した「中寵食品」はこの業界でつとに有名。商品は欧米の認証を受けており、ニュージーランドでも人気。同社は元々食品の輸出貿易から起業し、ペット食品、飼育、介護など一連のペットに関する産業における商機をうまく掴み、関連産業チェーンを構築し、今やオートメーション化が進む5G工場、産業園を立ち上げるまで成長した。優位性、研究開発能力、サプライチェーン完備、顧客第一主義。オーダーメイドにも対応可能。

煙台市福山区の紹介

2024/5/26 追記　後日、福山区の紹介文が送られてきましたので、仮訳文を添えて掲示します。

日本語仮訳	中国語原文
福山区は「魯菜（山東料理）の郷」「中国サクランボの郷」「中国書道の郷」として有名であり、「甲骨文の父」王懿栄の故郷。「福山福地福人聚」という言葉もある。福山区は煙台市区の西部に位置し、北は開発区、南は牟平区、東は芝罘区と莱山区、西は栖霞市と蓬莱市に接する。煙台市区内で最も多くの隣接する県市区を持つ区であり、鉄道駅、空港、港からそれぞれ20km以内に位置し、立地条件が優れ、交通が至便。G15沈海高速道路、G18栄烏高速道路など6本の国家級、省級の道路が区内を通過しており、建設中の濰煙高鉄は福山中心市街地を横断し、新しく設置される福山駅は今年10月に開通予定。これにより、福山は膠東半島1時間圏内、省内2時間圏内、北京3時間圏内の高品質交通圏に組み込まれ、内外の連携が非常に便利になる。	福山区是著名的“鲁菜之乡”“中国大樱桃之乡”“中国书法之乡”，也是“甲骨文之父”王懿荣的故乡，素有“福山福地福人聚”的美誉。福山区位于烟台市区西部，北临开发区，南邻牟平区，东与芝罘、莱山接壤，西与栖霞、蓬莱毗邻，是烟台市区中相邻县市区最多的区，距离火车站、机场、港口均不足20公里，区位优势非常明显，交通便利。G15沈海高速、G18荣乌高速等6条国家级、省级公路穿境而过；正在建设的潍烟高铁横穿福山中心城区，新增设福山站，今年10月份通车，届时福山将深度融入胶东半岛1小时、省内2小时、北京3小时高质量交通圈，内外联系十分便捷。
福山区は、煙台市の主要市街区の1つであり、煙台市が計画している現代化工業区、先進製造業の中核区、開放型経済のリーダー区である。総面積は705km2で、4つの鎮、4つの街道弁事処、1つの省級経済開発区、1つの省級ハイテク産業区を管轄しており、常住人口は約45万人。福山区は全国総合実力百強区に複数回選ばれ、全国法治創建先進区、全国緑色発展百強区、中国特色農産品優勢区、全国新型都市化品質百強区に次々と評価されている。また、山東省の工業強県、対外開放強県、科学技術革新強県、民間経済高品質発展先進県、新旧動能転換重大工程先進県、県域経済高品質発展先進県、エコ文明強区、品質強区でもある。2023年、福山区の域内生産総値は478億元に達し、前年比7.1％増加。区内には規模以上の工業企業が303社所在し、そのうち総生産値が10億元を超える企業が11社、1億元超が82社、納税額1,000万元超企業が61社、ハイテク技術企業が120社所在する。	福山区作为烟台市主城区之一，是烟台市规划打造的现代化工业城区、先进制造核心区、开放型经济龙头区。总面积705平方公里，辖4个镇、4个街道办事处和1个省级经济开发区、1个省级高新技术产业区，常住人口约45万，多次入选全国综合实力百强区，先后获评全国法治创建先进区、全国绿色发展百强区、中国特色农产品优势区、全国新型城镇化质量百强区，是山东省工业强县、山东省对外开放强县、山东省科技创新强县、山东省民营经济高质量发展先进县、山东省新旧动能转换重大工程先进县、山东省县域经济高质量发展先进县、山东省生态文明强区、山东省质量强区。2023年，福山区实现地区生产总值478亿元，同比增长7.1%，全区规模以上工业企业达303户，产值过10亿工业企业11户，产值过亿元工业企业达到82户，纳税过千万元的工业企业61户，高新技术企业120家。
福山区は、産業基盤がしっかりしており、様々な分野を網羅し、発展の潜在力が深い区域。41の産業大分類のうち27が福山にあり、自動車と設備製造の2大優位産業が形成され、工業税収の約70％を占める。その中で、自動車産業は福山の支柱産業であり、207社が所在し、総生産額は254.1億元に達する。ボッシュ華域、上汽変速機などの世界500強企業による投資プロジェクトが43件あり、車体、ステアリング、動力、シート、電気、内外装の6つの主要な製品シリーズを形成し、製品の種類は220超。「国家火炬（たいまつ）計画自動車部品産業基地」や「山東省特色産業クラスター」として評価されている。2021年、煙台市委市・政府は市全体の自動車産業チェーンの「チェーン長制」オフィスを福山区に設置し、福山区は煙台自動車産業チェーンの充実化、新エネルギー自動車産業の発展の重責を担うことに。自動車産業の「チェーンの補完、延長、強化」を中心に、新エネルギー自動車産業園を計画している。現在、潍柴新エネルギー動力産業園、国家検査センター新エネルギーインテリジェント自動車研究開発認証基地、創明円筒形リチウム電池など10以上の重点プロジェクトが契約され、総投資額は約1,000億元近くに達している。2023年には、山東重工傘下の潍柴動力とBYDの2つの世界500強企業が共同で560億元を投じて建設する、煙台市「十一五」計画以来最大の市外投資製造業単体プロジェクトである濰柴（煙台）新エネルギー動力産業園が着工。完成後は、年間50GWhのバッテリー製造能力、年間50万台の平線モーター、40万台の電気制御装置、5万台の電動駆動ユニットの製造能力を備え、新エネルギー商用車の動力バッテリー、モーター、電気制御装置、電動駆動ユニットの全産業チェーンを網羅する研究開発製造基地を構築する予定。	福山区工业基础坚实，门类齐全，发展潜力深厚。41个工业大类中，福山有27个，培育形成汽车、装备制造两大优势产业，工业税收占比接近70%。其中，汽车产业是福山的支柱产业，现有企业207家，产值254.1亿元，拥有博世华域、上汽变速器等一批世界500强投资项目43个，形成了车身、转向、动力、座椅、电气和内外饰等六大产品系列，产品种类220多种，被评为“国家火炬计划汽车部件产业基地”“山东省特色产业集群”。2021年，烟台市委市政府将全市汽车产业链“链长制”办公室设在福山区，福山区挑起了丰富烟台汽车产业链条、发展新能源汽车产业的重任，围绕汽车产业“补链、延链、强链”，规划了新能源汽车产业园。目前，已经签约落户潍柴新能源动力产业园、国家检测中心新能源智能汽车研发认证基地、创明圆柱形锂电池等10余个重点项目，总投资近千亿元。2023年，山东重工旗下潍柴动力与比亚迪两家世界500强联合投资560亿元建设的、烟台市“十一五”以来最大的市外投资制造业单体项目——潍柴（烟台）新能源动力产业园开工，建成后将具备年产50GWh电池制造能力，年产50万台扁线电机、40万台电控和5万台电驱总成制造能力，计划打造贯穿新能源商用车动力电池、电机、电控、电驱总成全产业链的研发制造基地。
現在、福山区は高水準で19.3km2の西部工業新区を構築している。この新区では、新エネルギー自動車産業園、ハイエンド精密鋳造産業園、設備製造産業園などの特色ある産業園区の発展に重点を置いている。未来の産業労働者のニーズを見据え、教育、医療、消費、居住などのサービス施設を適度に配置し、西部の産業と都市が融合した副中心を作り上げている。高鉄新区の開発建設を推進し、高級住宅区と公共サービス施設を配置し、高鉄経済を強化している。京津冀（北京・天津・河北）地域との接続を積極的に進め、全省および全国から注目される重要な窓口となることを目指している。南部では、高水準で28km2の「夾河新城」を計画しており、文化観光、ハイエンド物流、教育と健康養老などの現代サービス業の発展に重点を置いている。文化が豊かで、環境が美しい文化の都市、エコの都市、活力の都市を全力で作り上げている。	当前，福山区高标准打造19.3平方公里西部工业新区，重点发展新能源汽车产业园、高端精密铸造产业园和装备制造产业园等特色产业园区，着眼未来产业工人群体需求，适度布局教育、医疗、消费、居住等服务设施，打造西部产城融合副中心；推进高铁新区开发建设，布局高端居住区和公共服务设施，做强高铁经济，主动接轨京津冀，全力争当全省乃至全国看烟台的重要窗口；南部高标准规划打造28平方公里“夹河新城”，重点发展文化旅游、高端物流、教育康养等现代服务业，倾力打造文化丰富、环境优美的文化之城、生态之城、活力之城。