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【参加報告】棲霞市―日本重点産業交流会(6/19・東京)

2024/6/21 Upd.

今般、棲霞市(山東省煙台市の県級市)から臧雷市長一行が訪日し、6月19日、都内において30名規模の「棲霞市―日本重点産業交流会」が開催され、日中経済協会は、煙台市駐日本経済合作中心からの招請により、業務部が出席し、開会挨拶を行いました。

棲霞市は農業と観光業の発展が著しく、特にリンゴの名産地として知られています。今後は医療・健康、設備製造、新素材などを重点発展分野として日中交流の拡大に期待しているということです。

以下、臧雷市長の基調講演概要や関連資料を掲示します。賛助会員各位におかれましては、棲霞市経済の近況などを理解する一助としていただければ幸いです。

交流会概要

1.日時:2024年6月19日(水)9:30~11:00
2.会場:煙台市駐日本経済合作中心
3.主催:棲霞市人民政府
4.協力:棲霞市投資促進中心
     煙台市駐日本経済合作中心
5.次第:
 ・プロモーションビデオ放映
 ・臧雷市長挨拶
 ・日中経済協会挨拶
 ・棲霞市投資促進中心・林剛主任基調講演
 ・自由交流:日本側企業代表との意見交換

<主要訪日メンバー>
 臧 雷 棲霞市人民政府市長
 李 博 棲霞市松山街道工委書記
 王海軍 棲霞市農業農村局局長
 王文魁 棲霞市工業・情報化局局長
 胡珂銘 黄渤海新区松山産業園管理委員会主任
 林 剛 棲霞市投資促進中心主任

臧雷市長挨拶

棲霞(せいか)市は、「中国りんごの都」「丹霞の風光明媚な地、投資の新たな沃野」と呼ばれる。棲霞は自然に恵まれた素晴らしい土地で、「夜明けごとに丹霞が流れ渡り、市街地に霞の光が万条に照らされる」ことから名づけられ、「膠東の屋根」とも呼ばれ、山東半島の「生態機能涵養区、永続的な水源地、りんご主産地」となっている。

棲霞は山々が青々と澄んだ水に恵まれ、生態環境に優れている。北緯37度に位置し、「六山一水三分田」の地勢で、年平均気温は13.5度、森林被覆率は70%と膠東地区でトップクラス。「春には花が咲き、秋には実がなり、夏は涼風、冬は雪」が織りなす四季折々の風情があり、中国の気候宜居都市の一つでもある。

棲霞は恵まれた地の利を活かし、りんごの生産が盛ん。「中国りんごの都」「世界のりんご都市」の誉れ高く、「りんごが支える都市」として、りんご栽培面積は100万ムー、年間生産量は210万トン、ブランド価値は71億1,500万元に達している。

棲霞は風光明媚で居住と観光に適した地域。中国の優良観光都市、山東省全域観光モデル地区に指定され、「民間故宮」の牟氏荘園、「東洋の道林の冠」太虚宮、「第二華清池」と称される艾山温泉など、3Aレベル以上の観光地が7カ所あり、山、川、都市が相互に映え合い、自然景観と人文景観が一体化した「全域観光、全景棲霞」の大観光ゾーンが形成されている。

棲霞の産業力が支えとなり、工業が隆盛を極めている。かつては「煙台威海地区」の三大工業都市の1つであり、現在は18大分類の工業があり、ハイエンド製造装置、新素材、食品加工、鉱物資源、新型建材、新エネルギー、医薬・化学工業、繊維・衣料、軽工業製品などの主力産業が形成され、一定規模以上の工業企業は85社にのぼる。

棲霞と日本は地理的に隣接しており、長い歴史的つながりと経済貿易の緊密な協力関係がある。日本は棲霞が最も早期から経済貿易協力を行ってきたパートナーの一つで、煙台の第一の外資企業も日系企業であった。現在、味之緣、加加新、茉莉華、中錦産業など10の日系企業による総投資額は5,680万米ドル。君雅泰、高利達など20の対日輸出企業があり、今年上半期に実際に使用された日本資本は、棲霞で使用された外資の半分強を占めている。今次交流会を機に、皆様に棲霞をより深く理解していただき、より多くの日本の経済界の皆様に、産業協力の深化、グリーン・低炭素発展の探求、民間人文交流の促進など、より幅広く、高次元の経済貿易協力を展開し、相互利益と共同の勝利を実現したい。

本交流会では、棲霞の投資環境の新たな変化や産業発展の方向などを重点的に紹介する。日本の広範な企業家の皆様に、りんごの高品質発展、鉱物資源の総合利用、低空宇宙経済、文化観光・健康、製造装置、現代物流倉庫の6大分野への投資と事業展開、そして共同での発展を心からお待ち申し上げたい。一流のビジネス環境を整え、最高のサービスを提供し、より良い未来を共に創造していきたい。

棲霞市の紹介

棲霞市は美しく肥沃な膠東半島の中心部に位置し、総面積は1793.2km2、11の鎮と3つの街道を管轄し、常住人口は43.25万人。棲霞市は山、川、湖、泉が一体となった景色の美しい場所で、北緯37度に位置し、年平均気温は13.5度、森林被覆率は70%、相対湿度は64%。「春には百花咲き誇り、秋には果実がなり、夏は涼風が吹き、冬は雪が降る(春有百花秋有果,夏有凉风冬有雪)」という言葉があり、空気質は常に国家2級基準を維持しており、「国家級生態モデル区」に指定されている。また、「中国りんごの都」「世界りんごの都」の誉れ高い呼称がある。

立地条件に恵まれている。「一帯一路」の重要な結節点都市、中日韓FTA中心都市、山東省の新旧動力転換の「三つの核」の一つである煙台市に所在。蓬莱国際空港から38km、煙台港客運ターミナルから52km、龍口港客運ターミナルから57km、蓬莱港から54kmの距離にあり、青烟威栄都市間鉄道、瀋海高速道路、国道204号線、省道802号線が通っている。

りんごの名声は国内外に知られる。棲霞のりんご栽培は150年以上の歴史がある。栽培面積は100万ムーで、年間生産量は200万トンに上り、全国の県市の中で首位。棲霞は煙台市初の国家質量監督検査検疫総局認定の生態原産地保護モデル区であり、全国のりんご産地で唯一の「全国果菜十大国際ブランド地域」に選ばれた。また、「大使館指定専用りんご」「上海協力機構青島サミット専用果物」にも指定された。2021年には、棲霞のりんごが新鮮な果物として神舟13号有人宇宙船に持ち込まれ、宇宙に「飛んだ」。2022年には、「棲霞りんご」ブランドの価値は71億1,500万元に達し、ブランド力指数で全国首位に立った。

観光資源も豊富。中国優秀観光都市に選定されている。3A級以上の観光地が7カ所あり、うち4A級観光地が3カ所。北方最大で最も保存状態のよい地主荘園である牟氏荘園は、「民間故宮」「伝統建築の珍宝」と称され、道教全真龍門派発祥の地である太虚宮は「東方の道林の冠」と呼ばれている。さらに「第二華清池」と言われる艾山温泉など、多くの質の高い観光資源がある。

産業特色が鮮明。今年に入り、りんごの高品質発展、鉱産資源の総合利用、低空経済、文化観光健康、設備製造および新素材、農村電子商取引および現代的倉庫物流サプライチェーン構築の6つの重点産業チェーンを主たる方向として、「飛び地」方式で協力し、共同で松山産業園区を建設している。「鳥を放して新しい鳥を迎え入れる」という意味の「騰籠換鳥」を大いに実施し、経済発展の着眼点を実体経済に置き、工業経済倍増計画を強力に推進している。産業基盤の高度化、産業チェーンの現代化を主たる方向とし、産業レイアウトと産業構造を全面的に最適化し、全市の経済の高品質発展を全方位で推進していく。
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