【参加報告】青島・膠州市五大新城経済貿易交流協力会(6/26・東京)
はじめに
2024/6/26 Upd.
今般、膠州(こうしゅう)市人民政府(山東省青島市に属する県級市)・于冬泉市長一行が訪日し、6月24日に都内で「青島・膠州市五大新城経済貿易交流協力会」が開催され、50人あまりの関係者が参加しました。
日中経済協会は、一般社団法人日中科学技術文化センターからの招請により、業務部が参加しました。
膠州市は、青島新国際空港(膠東空港)を擁し、青島市への進出日系企業360余社のうち、これまでに51社が設立されているということです。今回は、2018年6月に開催された上海協力機構加盟国首脳理事会第18回会議で設置が決まった上海協力機構地方合作モデル区の5つの新都市計画(五大新城)についての紹介を受け、一帯一路のハブとしての膠州への理解を深める機会となりました。
中国側関係者のご厚意により、関連資料などを提供いただきましたので以下に詳報します。賛助会員各位におかれましては、膠州市の経済発展状況や投資環境の魅力についてご理解の一助となれば大変幸いです。
<概要>
□ 日時:2024年6月26日(水)16:00~19:00
□ 場所:ホテルニューオータニ東京・ガーデンコート
□ 次第:
1. 膠州市PRビデオ投影
2. 日中科学技術文化センター・巨東英理事長挨拶
3. 中国駐日本国大使館経済商務処・申宇一等書記官挨拶
4. 元・在青島日本国総領事・遠山茂様挨拶
5. 膠州市人民政府・于冬泉市長挨拶
6. 膠州市招商促進中心・王啓超主任 「青島膠州“五大新城”」プロモーション
7. サンデン株式会社・熊浩取締役副社長執行役員発言
8. 于冬泉市長と日中科学技術文化センターの戦略合作協議書署名式
于冬泉市長挨拶
日本で膠州は馴染みが薄いかもしれないが、青島といえば、おそらくご存じだろう。青島は、山東省経済の中心地であり、国家の重要な開放港であり、日本との経済友好関係が深く、かつ悠久の歴史を誇る。山東省初の国際路線は青島~大阪線であり、青島初の外資系合弁企業および外資銀行はいずれも日本から来ており、山東省で事業を展開する日系企業の半数以上が青島に集中している。膠州は、青島市に属する県級市で、黄海の沿岸・膠州湾に位置し、陸地面積は1,324km2、海岸線は25km、常住人口は110万人。2023年GRPは1,600億元を突破した。
膠州は、世界と連携する開放のハブとして、上合モデル区、臨空経済モデル区などの重要な戦略拠点が集まっており、4F級の膠東国際空港、中欧班列、空港総合保税区などのリソースが交錯し、空港型、港口型、商業サービス型、生産サービス型の国家物流ハブが重なり合うことで、膠州は一層開放の歩みを進め、中国の対外開放の中で重要な地位を占めている。今日の膠州は、より開放的な姿勢と新しいイメージで世界へと飛躍しようとしている。
膠州は、時代と共に響き合う産業の高地。我が市の産業構造は多岐にわたり、工業は41の国家産業分類のうち31産業、360以上の分類をカバーしており、世界最大の冷蔵コンテナ生産基地、中国最大の電力設備、鋼構造、タイヤデジタル装置、鍛圧機器の生産基地である。現在、新エネルギー、バイオ医薬、人工知能といった戦略的新興産業を加速的に集積し、低空経済などの未来産業を先行して配置しており、既に華為クラウド、艾思博先進封止技術などの主要企業が集まっている。
膠州は、企業と共に成長する起業のホットスポット。近年、私たちは一貫して市場化、法治化、国際化の一流のビジネス環境を整え、「1+2+N」政策体系を発表し、多くのサービス措置は青島、山東さらには全国でも先行している。現在、市場主体は25万社に達し、そのうち外資企業は706社、輸出実績のある外貿企業は2,420社あり、特にトヨタフォークリフト、ニデックなどの日系企業は継続的に増資・拡張を行っている。膠州へ投資し、我が都市のパートナーになることは、多くの資本家の共通認識となっている。
現在、世界経済の一体化と国際化の進展は加速しており、開放協力、互恵共栄は私たちの共通目標であり、一致した期待でもある。これを受けて、私たちは「五大新城」を企画建設し、15の基地、38のグループを形成することで、青島を基礎に、上合に組み込み、日韓と連動し、世界と接続する前線基地となり、広範な企業に多くの機会を提供し、豊富なシナリオを提供することだろう。例えば、青島空港総合保税区の制度上の優位性と区内の約10万km2の高規格EC倉庫を利用して、空港新城に16億円を投資し、112ムーの土地に青島空港総合保税展示取引センターを建設し、越境ECの多様化を推進し、オンラインとオフラインを連動するプラットフォームを構築し、終わることのない商品展示・体験・ショッピングフェスティバルを創出している。中国と日本の経済貿易協力は密接で、特に日本の電子製品や化粧品は中国で非常に人気がある。私たちは青島空港総合保税展示取引センターに専用のエリアを設け、日本の商品展示取引センターを設置する。多くの日本企業が入居し、青島空港総合保税展示取引センターを通じて中国市場を拡大しつつ、「一帯一路」国家との経済貿易協力を更に促進する場としたい。「五大新城」の具体的な内容は、後ほど詳細な紹介を行なう。ここに、多くの日本の企業家の皆様の膠州ご来訪を招請したい。膠州を視察した上で投資し、共に交流と信頼、深い協力の新たな章を共に綴り、互恵共栄、協力共生の美しい未来を共に創りあげたい。
上記全PowerPointスライドのPDF(90MB)は こちらから ダウンロードいただけます。
本件お問い合わせ先
日中経済協会業務部(担当:澤津)
TEL: 03-5545-3113
naoya.sawazu[at]jc-web.or.jp ※[at]は@に変換ください。