四川省政協田向利主席一行との懇談交流
7月16日~20日、四川省政協田向利主席一行が四川省と広島県友好姉妹関係締結40周年記念行事に出席するため来日し、17日に都内で当会の佐々木伸彦理事長らと交流しました。
■中国側の主な出席者:
田向利 四川省政協 主席
顧 勇 四川省政協提案委員会 主任
曽秀瓊 四川省政協研究室 主任
黄剣東 四川省眉山市政協 主席
劉 敏 四川省外事弁公室 副主任
オブザーバー:
羅暁梅 中国駐日本国大使館経済商務部 公使
■田主席発言要旨:
「長年にわたって日中経済協会には、四川省と日本との経済貿易交流促進において協力いただき感謝する」と述べられ、その後、文化・歴史を中心に四川省の魅力について説明されました。
四川省の文化特色は「三つの”三”」:
1.三国文化:成都は三国時代の「蜀国」の首都として、2000年以上の豊かな歴史を刻んできた。昔も今も、人々を魅了してやまない街である。
2.三星堆(さんせいたい)文化:三星堆遺跡の発掘から、青銅器の鋳造や黄金の精錬技術を生かした高度な文明が存在していたことが窺える。三星堆文化は多元的な「中華文明」と「西アジア文明」の源のひとつであろうとの説もあるが、いまだに未解明の謎が多く、国内外から注目を集めている。
3.三蘇文化:中国北宋時代の政治家、文人である蘇軾(蘇東坡)と、同じく文学家である彼の実父の蘇洵 (そ・じゅん)、そして実弟の蘇轍 (そ・てつ)の三人が、「中華民族の優秀な伝統文化の代表」と習近平主席に大いに称賛されている。
そのほか、経済・社会面については、下記を言及されました。
●2023年四川省のGDPは6万億人民元を突破し、全国5位。(前年度は6位)
●つい先月(6月)、元四川省長の黄強氏は吉林省委書記に転任。元成都市委書記の施小琳氏(女)は四川省委副書記兼省長代行に昇任。
●中国の経済規模が大きいが、まだ先進国ではない。
格差問題、不動産の飽和、就職問題などの社会問題があり、人口も多いので、今は先進国を目指して努力している段階。今後も日本と学びあい、Win-Winの互恵関係を目指したい。
●日中友好・協力は、両国のみならず、アジア全体の安定と発展にとっても大変意義がある。
●日本は目下、中国ないし世界中の投資者にとって大変人気のある投資先になっている理由は、決して円安だけではない。日本の経済政策、投資環境、ビジネスチャンスなど、大変魅力がある。
●四川は幸福度が最も高い地域の一つである。
●近年人件費の高騰で、労働集約型企業が徐々に東南アジアなどの地域へ移転しつつあるが、ハイテック企業の中国進出は増え続けている。
本件お問い合わせ
日中経済協会業務部(担当:金子)
TEL: 03-5545-3113
E-mail: mino.kaneko[at]jc-web.or.jp ※[at]は@に変換ください。