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【参加報告】済南(東京)投資協力懇談会(4/14・東京)

2024/04/14 Upd.

今般、済南市人民政府・楊麗副市長一行が訪日し、4月14日に都内で「済南(東京)投資協力懇談会」が開催されました。日中経済協会は、主催者からの招きにより業務部が出席しましたので、その概要を紹介します。

済南市は中国北部の経済発展の中心都市として、近年著しい成長を遂げており、域内総生産は1兆3,500億元を突破、全国平均を上回る成長率を示しています。交通インフラの強化により、京滬線や中欧班列などで国内外との物流が円滑化され、国際空港の拡張も進行中です。さらに、済南はビッグデータ、スマート製造、高品質スチール、バイオ医薬などの先端産業に注力し、大規模な産業クラスターを擁しています。これらの背景から、日本との貿易・投資も活発化し、両国企業の協力深化について高い期待感が表明されました。

Keywords: 中欧班列(中国-ヨーロッパ貨物列車)、スマート製造、黄河流域中心都市、ビッグデータ基地、自由貿易試験区

済南(東京)投資合作懇談会 概要

日時:2025年4月14日(月)14:00~16:30
場所:東京プリンスホテル サンフラワーホール
主催:済南市人民政府、山東省政府駐日本経済貿易代表処
運営:済南市投資促進局
共催:日本貿易振興機構、日本能率協会
訪日メンバー:
 楊 麗 済南市副市長
 張 済 済南国際医学中心管理委員会主任
 劉燕飛 済南市商務局副局長
 文海生 済南市歴城区副区長
 吳金憲 済南市人民政府弁公庁政務四処処長
 金春蘭 済南市投資促進局投資促進三処処長
 陳曙東 済南市商務局対外貿易処処長
 董 璐 済南市投資促進局投資促進三処科長
 李海娜 華熙生物科技股份有限公司日本支社総経理
 梅曉剣 浪潮電子情報産業股份有限公司日本部会長
 方 強 済南魯東耐火材料有限公司会長
 劉耀坤 泰菜生物科技(済南)有限公司創設者・会長兼CEO
 湯鴻浩 国体康研(済南)医療科技有限公司技術責任者

基調講演

楊麗・済南市副市長「共に選ぼう済南 共に創ろう未来」

 2025年3月22日、中国と日本は第6回ハイレベル経済対話を行い、双方がマクロ政策、経貿投資、デジタル経済、グリーン発展、環境保護、人文交流、地域協力などについて深いコミュニケーションを行い、20の重要な合意に達した。本日は、新興分野での協力を更に拡大するための重要な場。これは、ハイレベル経済対話の成果を具体的に実行に移すもの。この機会に、3つの観点についてお話ししたい。

第1の観点:済南はどのような都市か
 済南は、その名前の由来となる済水(現在の黄河)の南に位置しており、南は五岳の泰山に依り、北は中華の母なる川・黄河を跨いでいる、国家歴史文化名城であり、東アジア文化の都でもある。済南は4600年の文明の歴史と2600年以上にわたる都市建設の歴史を持つ、中国文明の重要な発源地。また孔子を代表とする儒家文化の影響を深く受けている。中国の偉大な思想家・孔子の誕生地からわずか140キロの距離に位置している。都市の総面積は1万km2を超え、人口は1,000万人超。2024年の全市域の総生産は1兆3,500億元(約1,870億米ドル)を突破し、5.4%増となり、全国平均を0.4ポイント上回り、総量で全国都市の第18位となった。

 済南の地理的位置は中国経済の大動脈である京滬線の中間に位置し、北は京津冀、南は長江デルタ、東は環渤海経済圏、西は中原経済圏に隣接。中国の地域発展の配置において重要な位置を占めている。済南の「米字型」高速鉄道網は総延長距離が446kmに達し、毎日660本の高速鉄道が全国の366都市に通じている。北京まで最短1時間22分、上海まで最短3時間で到達できる。済南は国家の中欧班列(中国-ヨーロッパ貨物列車)の集積都市であり、2024年には1,029本の列車が運行され、運行路線は23カ国、50都市に及ぶ(2023年から、威海港・煙台港からの日本・韓国を通過する貨物の済南中欧班列を利用した輸配送が推進されてきた)。済南国際空港には159路線が開通し、内外の93都市に対応しています。現在第2期拡張が進行中であり、2026年末には世界クラスの4F級空港となる予定。全市内の高速道路は19本、総延長890kmで、道路網の密度は山東省で第1位である。

 済南は世界的に有名な泉の都市で、1,209の泉水を有する。2019年には「済南の泉・城文化景観」が「中国の世界文化遺産予備リスト」に追加された。中国で最も有名な泉水湖である大明湖は、水面面積が57.7ha、平均水深は約2m(最深部は4.5m)で、貯水量は約150万m3であり、多くの泉水が合流して形成される、賑やかな都市の中に位置する貴重な天然湖である。千仏山を含む872の青々とした山々が連なり、黄河や小清河など136の河川が縦横に広がり、「山・泉・湖・河・城」が一体となり、調和して映り合う独特の風景が生まれている。

第2の観点:済南の発展の強みとは何か
―――良好な戦略的機会がある。2023年11月、国家発展改革委員会が済南都市圏の建設を承認し、都市圏の人口は3,700万人をカバーしている。また、済南は1.5時間の高速鉄道圏で4.1億人の人口をカバーしており、巨大な消費ポテンシャルを秘めている。2024年11月には、国務院が『済南市国土空間総体計画(2021~2035年)』を承認し、済南が「中国北部地域の高品質発展の戦略的中枢及び黄河流域の重要な中心都市」であることを明確化し、「北部先進製造業基地、北部商貿物流センター及び地域的技術革新高地」という核心機能を済南に与えた。山東省委及び省政府は、「強省会」戦略を積極的に実施し、全省の力を挙げて済南の発展を支持している。自由貿易試験区、総合保税区、科学技術金融改革試験区など、多くの高次元プラットフォームが次々に設立され、一連の重要な戦略の実施により済南の発展のために更に広い空間が開かれた。現在、黄河両岸にわたって、済南主要区に隣接し、798km2の面積で、新旧動力転換先行区の建設が進められている。この計画面積は、既存の済南市の建設済み地区面積(853.88km2)とほぼ同等であり、この観点から先行区の建設は新たな済南の再構築を意味ししている。

―――強固な産業基盤。済南は、国連の産業分類における全ての工業部門を擁する希少な都市であり、41の工業大分類、31の製造業大分類を含んでいる。近年、工業強市戦略、デジタル経済主導戦略を推進し、ビッグデータと次世代IT、スマート製造とハイエンド設備、高品質スチールと先進素材、バイオ医薬とヘルスケア産業など、4つの主要産業の規模は1.6兆元(約2,191億ドル)に達し、ハイテク産業の生産高は規模以上工業生産額の比率で59%に達し、全省平均を6.2ポイント上回り、3年連続で全国先進製造業百強都市に選ばれた。

―――豊富な科学技術イノベーション資源。済南は全国重点実験室20カ所、山東省実験室3カ所、省重点実験室12カヶ所、省級新型研究機関81カ所、省級技術革新センター35カ所、省級以上の企業技術センター281カ所を有し、全ての数で山東省内首位に位置している。済南に所在する大学は52校、在校大学生は約70万人に達し、総数で287万人を超え、3年連続で「中国年度最高の人材誘致都市」に選ばれた。技術契約の年間取引額は920億元(約127億ドル)を超え、6年連続で全省第1位を保持している。英『Nature』誌の2024年世界科学都市ランキングでは第31位にランクイン。全国初の科学技術金融改革試験区として、2024年末の市内科学技術企業の貸付残高は2057.8億元(約281億ドル)に達し、2年連続で中国都市科学技術金融指数でトップ10にランクインした。

―――一流のビジネス環境。1904年、済南は中国近代史上初めて自主的に港を開いた内陸都市となり、都市の対外開放の歩みを始めた。済南は、優れた伝統文化である斉魯文化と儒家文化が交差融合し、済南人の「敦厚、闊達、多大節」といった性格と品格を形成(「敦厚」は穏やかで誠実な性格を意味し、「闊達」は広い視野とおおらかな処世術を意味し、「多大節」は大局観を持ち重要な責任を担うことを意味する。元代の学者・程文が『遂閑堂記』において「済南併東海為郡,有崇山巨浸,其人敦厚闊達而多大節」と述べたように、『大明一統志』と民国時代の『風土志』における「済南府」の民風の評価も「敦厚闊達、多大節」であった。)また、誠実信用、商業尊重の都市遺伝子が育まれた。近年、我々は市場化、法治化、国際化ビジネス環境の構築にフォーカスを当て、「在泉城・全弁成」改革を積極的に推進し、外資企業向けの「済南市外資企業直通車」及び「信用済南」の建設を加速。教育、養老。介護、育児などの質的サービスが顕著に向上し、「中国最も幸福な都市」「全国十大美好生活都市」に選ばれた。

―――広範な投資機会。国家戦略、地域優位性、産業イノベーションの推進に追随する形で、済南は「大省の省都」から「強省のエンジン」へと飛躍。2016年以来、済南の規模以上工業企業の収入は年平均8%、社会消費財小売総額は年平均5.5%の成長を遂げ、様々な市場主体が済南で投資事業を展開するための広範な市場空間を提供した。済南の実際の営業主体は2016年的の57万から2024年的の154万に増加し、年平均成長率が13%以上に達し、86社の外国の世界500強企業が済南への投資を成功させた。特に新しい生産分野では、デジタル経済、空天情報、スマートシティなどの応用産業が発展しており、現在までに累計でユニコーン企業7社、専精特新(専門性、精巧性、特徴性、新規性の4つを備える中小企業)の「小巨人」企業163社、「専精特新」企業2,432社、革新的な中小企業4,072社を育成し、全省で首位を占めている。済南の産業発展空間を継続的に拡大し、対外開放の高みを構築するため、昨年我々は1つの省レベル開発区を新設し、市の省級以上開発区は14に達した。これには、2つの国家レベルハイテク技術産業開発区(済南ハイテク区、萊蕪ハイテク区)、1つの国家レベル経済技術開発区(明水経済技術開発区)、2つの国家レベル海関特殊監督区(済南総合保税区、済南章錦総合保税区)、9つの省級経済開発区が含まれている。「質量両優」の空間プラットフォームが、重点産業の済南での定着と発展のための強力な支援を提供している。

第3の観点:済南は日本とどのように協力を深化し、共に発展を図るか
 山東省と日本は一衣帯水の関係にあり、海を隔てて向かい合っている。経済大省、人口大省、文化大省として、山東省は中国と日本の経貿関係が非常に緊密な省の一つである。済南は山東省の省都として、日本と長年良好な協力関係を築いてきた。2021年から2023年にかけて、済南市は商務部投資促進局と協力し、3年連続で「グローバル企業(済南)ハイレベル対話会及び中日産業イノベーション発展交流大会」を開催し、累計150余りの日系企業を済南に招き、視察・調査を行い、中日企業が産業協力と交流を行うためのプラットフォームを提供した。日本は済南にとって重要な貿易パートナー及び外資の供給源であり、2024年度には済南市の対日輸出入総額は70.1億元(9.7億ドル)で、前年同期比7.8%増加した。実際の外資利用額は9,160万ドルで、全市の実際の外資利用額の6%を占めている。近年、住友商事、日立、富士ソフトなど多くの日本の著名企業が相次いで済南に進出し、済南の発展プロセスに深く溶け込むとともに、豊かな成果を収めている。最新のデータによれば、済南には77社の日系企業があり、営業収入は64億元(約8.7億ドル)、純利益は5.2億元(約7,123万ドル)に達しています。日本の企業家との協力はますます密接になり、交流範囲も拡大している。

 今回日本に来て、藤田医科大学病院、関西中華総商会、三菱重工冷熱などの関係先を訪問し、6つの具体的なプロジェクトに対して連携を行った。皆様が協力交流に対して強い誠意を持っていることを強く感じている。本日は、この活動に出席していただいた団体・企業家の皆様をお迎えし、共に未来を模索し、共に発展を図りたいと思います。次のステップとして、以下の重点分野での協力を深化させたい:

―――ビッグデータと次世代IT分野:済南は国家級ソフトウェア産業基地、国家級集積回路設計産業化基地を有し、世界の集積回路産業総合競争力百強都市に選ばれている。5G基地局は5.4万カ所に達し、計算力の総規模は4568Pで、デジタルエコロジー総インデックスで全国トップ10に入り、産業インターネットの発展レベルは中国第8位、山東省1位である。中国計算バレー、国家スーパーコンピュータセンターなどの高次元プラットフォームを有している。

―――スマート製造とハイエンド設備分野:済南は全国でも重要な設備工業都市であり、全国最大の重型自動車生産基地および400系ステンレス生産基地を有している。中国重汽は20年連続で中国の重型トラック輸出で首位に立ち、済南二機床は世界三大プレス装置製造業者の一つに選ばれた。伊莱特の超大型原子力鍛造リングは世界記録を打ち立て、臨工重機の鉱用車両は世界販売第1位である。新エネルギー車分野では、比亜迪(BYD)や吉利(Geely)などの乗用車メーカー、中国重汽、豪馳などの商用車メーカー、躍迪汽車などのバスメーカーがあり、2024年には全市の新エネルギー車の生産量が50万台を突破した。

―――高品質鋼と先進材料分野:この分野は、4つの主要基地で特徴づけられる。全国最大のH型鋼生産基地、アジア最大のフェノール樹脂生産基地、粉末冶金生産基地、炭化ケイ素単結晶基板生産基地である。済南に本拠を置く企業、聖泉集団のフォトレジスト材料やフェノール樹脂中空マイクロスフィア、天岳先進の炭化ケイ素基板材料などは全て自主イノベーションを達成している。

―――バイオ医薬とヘルスケア分野:この分野では、国家総合新薬開発技術プラットフォーム、国家級の革新医薬インキュベーション基地2つを含む国家級プラットフォームがあり、生物薬、化学薬、中薬、医療機器などの完全な産業チェーンをカバーしている。全市の各類薬品、医療機器の許認可番号は3,091件に達し、世界最大のヒアルロン酸(華熙生物)、セフェム系抗生物質(斉魯製薬)、阿膠生産基地があり、60以上の製剤製品の市場シェアが全国1位である。

 我々は、済南に投資する企業に強力な支援と保証を提供する。例えば、科学技術イノベーションにおいて済南が支援する各級各種の革新プラットフォームは20以上あり、最も低いハードルの「1企業1技術研究開発センター」においても、15人の研究開発チームが21万ドルの研究開発投入と15件の著作権または10件の特許を有する場合、2.8万ドルの支援を受けることができる。人材政策では、「双30条」リスト、19項目の人材重点プロジェクト支援政策を有し、最高70万ドルの個人補助、140万ドルのプロジェクト支援を提供している。

 昨日は大阪・関西万博を視察し、中国パビリオンの外壁には「百聞は一見に如かず」の言葉が書かれていた。皆様が済南を訪れ、視察し、「天下泉城」の独特の魅力を体験し、済南の人々の温かいもてなしを感じていただきたいと心から願っている。

張済・済南国際医学中心管理委員会主任

済南国際医学センター概況、協力成果のレビュー、協力の方向性、展望などについて詳しい説明がありました(資料参照)。

文海生・済南市歴城区副区長「選択するなら済南 共に未来を勝ち取ろう」

 歴城区と日本の産業協力は長い歴史を持つ。早くも1995年に、歴城区の魯東耐火材料有限公司は東京貿易ホールディングス株式会社と良好な関係を結び、約30年間の堅固な協力の歩みを続けてきた。済南重工は日本の三菱重工、日立グループなどの企業と長期間にわたり緊密な技術交流を維持し、業界の持続的な進歩を促進している。2025年初頭には、我が区は日本の住友グループと貿易、物流、健康福祉、農業など多くの分野で合意を達成し、双方の互恵的な協力に新たな活力を注いだ。今日、誠意をもって遠路はるばる訪れ、産業を基盤として、日本の企業の同僚と協力を深化させ、高品質な発展の新たな章を共に切り拓きたいと考えている。

 次に、歴城区の関連状況を簡単に紹介する。歴城区は2100年以上の歴史を持ち、「斉魯の第一都市」としての名を享受している。南には雄大な泰山、北には広大な黄河があり、済南市の特異的な「人」字形の地理的要衝に位置している。歴城区は広大であり、面積は494km2、常住人口は137万人以上で、済南市で最も広い面積、最も多い人口、最も多くの市場主体を持つ中心区である。2024年の全区の総生産額は1,408億元(193億ドル)に達し、2年連続で中国投資競争力百強区の一つに選ばれた。

 歴城区の地理的位置は優れており、中国北方国際物流通道のハブであり、国際陸港の計画建設も進んでいる。欧亜班列、海向班列の起点であり、12本の欧亜班列が「一帯一路」に沿う19カ国46都市に直通し、海向班列は130カ国・地域にわたっている。戦略的位置は顕著であり、欧亜大陸の経済貿易の重要な結節点である。

 歴城区の産業体系は日々成熟し、邦德レーザー、斉魯製薬など世界的影響力のある企業クラスターを有する。2024年、邦德のレーザー切断機の出荷量は8,000台を超え、6年連続で世界首位である。2020年東京五輪のマークも邦德のレーザー切断機で作られたもの。斉魯製薬は中国国内で唯一の全包装注射剤を日本に輸出する製薬企業であり、その製剤(邦達)は日本市場のシェアの60%以上を占めている。泉志医療は最先端の企業(ウェアラブル傷治療システム)を代表し、2024年には日本のライフ・エヌ・ピー社と2億元の輸出注文を締結した。これらの事例は、双方の協力が極めて大きな潜在力を持つことを示している。

 近年、我々は4つの主要産業を精力的に奨励してきた。

 第1は、デジタル経済が活発に発展している点。我々は260億元を投じてスーパーテクノロジーシティを建設し、国家重点実験室を10カ所、76カ所の高エネルギーイノベーションプラットフォームを有し、AI、ネットワークセキュリティ、化合物半導体などの重点産業チェーンを構築している。これは山東省のデジタル経済モデル園区であり、2024年のデジタル経済の核心産業収入は349億元(48.41億ドル)、デジタル経済の核心産業付加価値はGDPの10.44%を占めている。

 第2は、バイオ医薬産業が継続して強化されている点。全区のバイオ医薬市場の主体は1,173社に達し、年生産高は210億元(29億ドル)を超える。中国最大の薬品小売企業――漱玉平民大薬房連鎖股份有限公司を擁し、8,000店舗を有し、営業収入は100億元(24億ドル)を超えている。また、全国医薬工業の第3位を占める斉魯製薬もある。現在、我々は「薬、医療、医養」の3大産業チェーンを柱として、済南バイオ医薬港、国際医養健康城など四つの産業クラスターを構築中であり、日系企業にバイオ医薬産業への進出を歓迎している。

 第3は、貿易物流産業が急速に発展している点。陸海連動ハブとしての優位性を活かし、中欧班列クラスターセンターの建設を推し進め、済南国際貿易中心、済南国際陸港などの園区を設立してきた。2000社以上の物流企業が集まり、日系とコールドチェーン物流の分野で緊密な協力を保持し、国際貨物量は80万トンに達している。経済貿易協力の効率的な架け橋を構築している。

 第4は、新興サービス業が活力を呈している点。中国自由貿易試験区、知的財産サービス業集積区などの資源に依拠し、プラットフォーム経済と実体経済の深い融合を推進し、製品設計、ソフトウェア通信、EC、人材資源などの業界を発展させる。新興サービス業の継続的な繁栄を促進し、2024年の全区ソフトウェアと情報サービス業の売上高は311億元(42.6億ドル)に達した。

 過去を振り返ると、歴城区と日本の経済貿易、技術などの分野の交流協力は長い歴史を持ち、成果も豊かである。未来を見据えると、グローバル経済の一体化が進む中で、我々は設備製造、デジタル経済、バイオ医薬、科学技術サービスなどの分野において、歴城区と日本企業の協力はさらに輝かしい火花を打ち上げ、より広い市場を開拓できると確信している。この場を借りて、歴城区への視察と交流に日本企業家の皆様のご参加を心からお待ちしている。

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楊麗副市長の発言スライド

(2025-04-14 ・ 18247KB)

上記の画像を一本にまとめたPDFです。
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本件お問い合わせ先

日中経済協会業務部(担当:澤津)
 TEL: 03-5545-3113
 naoya.sawazu[at]jc-web.or.jp ※[at]は@に変換ください。
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