山東省済南市交流報告と東アジア博覧会案内
済南市人民政府訪日団との交流と東アジア博覧会(7月6日~8日)ご案内
●李自軍副市長の発言ポイント:
日中経済協会関西本部と大阪商工会議所は、2018年3月12日、山東省済南市人民政府・李自軍副市長ら政府、企業関係者合計19名の表敬訪問を受けました。訪日団からは済南市の最新の発展情況や経済政策の紹介があったほか、「中国山東東アジア博覧会」などの出展案内がありましたので、その概要をお伝えします。
(写真は済南市の紹介を行う李副市長)
・今回来訪の目的は、済南市の紹介および7月の「中国山東東アジア博覧会」、11月の「第1回中国国際輸入博覧会」のPR。
・済南市は高速鉄道が十分に発達しており、1時間圏内の人口は3億6,000万人。
・済南市から関空へは直行便あり。東京路線の開設を進めている。
・昨年、済南へは世界500企業のうち20社が投資した。
・世界の大都市の中で700カ所も冷泉が湧出しているのは珍しく、世界文化遺産に申請中。
・観光客誘致のため、ライトアップによる夜景スポットを開発中。
・レベルの高い大学や研究機関が多い。著名な外資系を含めた金融機関が572社あるが、北京や上海にある本部機能の済南への移転を目指す。
・済南は物流拠点として革新が進み、影響力も拡大している。アリババが基地を建設したが、シンガポールやアメリカの有名な物流会社も基地を設置している。中欧鉄道による欧州での接続都市も増加中。
・2015年に地域経済、金融、物流、科学技術イノベーションの4大センター建設を発展目標としたが、2018年1月に中央政府から承認された。
・2020年を目標に、「十大千億産業」を発展させる。ビッグデータ・新時代情報(5,000億元レベル)、インテリジェント製造とハイテク製造(3,000億元レベル)、量子技術、先進材料、現代物流、文化観光、バイオ医薬、産業金融、医療介護、科学技術サービス。
・代表的企業:「浪潮集団」はビッグデータ分野。昨年のサーバー輸出額は世界3位。IBMなど外国著名企業とも提携。「JIER集団」工作機械を欧米市場に輸出。「斉魯製薬」は中国でも有数の大型製薬企業。
・済南では、商用量子通信専用ネットワークの使用が始まっている。
・2018年1月3日、国務院は「新旧原動力転換先行区」の建設計画を承認した。済南市内で黄河を挟んだ地域を1,030平方キロ開発するもの。開発区、自由貿易区の次のステップとして位置づけて優遇政策を適用するが、済南が今のところ唯一。将来的に、交通インフラに1兆元を投資する。先行区内に18本の橋を架ける。
・済南市内に3.2平方キロのCBD(中央商務区)を建設し、金融業を重点的に誘致する。同区には5つの高層ビルを建設するが、それぞれに済南の特徴を表現した名前を付ける。 (1)泉(泉水)、(2)城(歴史文化の名城)、(3)山(千仏山)、(4)河(お堀)、(5)湖(大明湖)。
・国際医学科学センターを35平方キロで計画中。
①「中国山東東アジア博覧会」
・済南市で開催。会期は7月6日~8日。担当部署は済南市商務局。
・これまでの「中韓商品博覧会」の対象地域を韓国だけでなく日本はじめ東アジアに拡大し、輸入をメインとする。
・済南ほか2線都市は、北京・上海・広州・深圳等と比較すると発展が遅れていたが、これから世界企業との提携協力を進め、発展を促進していく。本会はこれまでは消費財中心であったが、今回から生物医薬、新エネルギー、環境保護等を追加。大型機械を除くBtoBとBtoCのすべてが対象。
・2016年は中国から5,000社のバイヤーが参加。3日間のうち、1、2日目はバイヤーとの商談会、3日目は展示品の販売も可能。
・本会参加は、中国国内の市場開拓につながるチャンス(出展料の優遇なども用意)。大阪企業の参加を歓迎。
②「第1回中国国際輸入博覧会」
・11月5日~10日、国家級の「第1回中国国際輸入博覧会」が上海で開催される。
・ハイレベルなプラットフォームであり、こちらへの参加も期待(→本博覧会については日中経済協会ウエブサイトにも掲示中です:https://www.jc-web.or.jp/pages/806/)
●本件お問い合わせ:
日中経済協会関西本部 今村 06-4792-1776東アジア博覧会(7月6日~8日)ご案内
2018東アジア博覧会インビテーション ( 1768KB) 博覧会は7月6日~8日に済南舜耕国際会展センターで開催。日本や韓国、香港、その他の国・地域が出展。期間中には「越境EC国際フォーラム」の開催およびバイヤーとのマッチング、中国・韓国投資IR&MOU調印活動、展示即売会などを予定している。 |
2018東アジア博覧会会場案内図 ( 86KB) |