池州市商務局李進局長
■ 池州市の概要:
池州は安徽省の西南部、長江の南岸に位置しており、上海までは高速
鉄道で約3時間、飛行機の直行便もあり、交通の便が良い。
また、国家一級港である池州港を有し、鹿児島への直通海運航路が
最近開通されて、鉄鋼/金属精錬の補助材料(白雲石など)、耐火材を
積載した船便(片道7日)が月に2便運航しており、年間積載量は大体
50万トンに達する見込みである。
鉄鋼、有色金属の精錬工程における「節能減排」(省エネ・排出削減)
について、ぜひ日本の経験と知恵を拝借したい。
池州と日本との経済貿易の往来は1990年代から始まり、当時、軽工業
製品(紡織、アパレル、化学製品、鉱産物など)の輸出と、半導体製品
や製造設備の輸入が盛んであった。
近年、中国国内の生態環境保護が急務となり、鉱産物の採掘における環境規制がさらに厳しくなり、産業構造の調整は
容赦なく要求され、直近10年間の設備投資は下落している。
今回の訪日の主な目的は、日本とのリアル交流を通じて、互いの理解を深め、RCEPやCPTTP(加盟を申請中)の枠組の下
で、地元企業の海外進出(「出海行動」)を促進。
■具体的には、日本と以下の分野での協力・協業を推進していきたいと考えている。
① 半導体産業
池州においては、半導体の産業チェーンが完備されており、優秀な人材が多く、マーケットも大きい。
② 観光旅行産業
黄山・九華山の自然環境が豊かで、観光旅行・健康養老・リゾート施設等の総合的観光資源を活用しながら、経済文化
交流の範囲を拡大していくことを目指す。