中国西部国際博覧会(以下、「西部博」)は、国務院の批准を得て中国西部地域が共催し、西部大開発を加速させ、Win-Winの発展を目指すための国家レベルの国際見本市である。10回目の開催となった昨年の開幕式には、温家宝総理をはじめ6カ国の国家元首が出席するなど、西部地域で最大の外交、貿易交流、投資促進のためのプラットフォームとして広く認知されている。
今年の西部博は2010年10月22~26日に開催された。開幕式には王岐山副総理をはじめ劉奇葆四川省書記等の中国国内要人のほか、海外から44名の閣僚級要人が参加した。
博覧会期間中には、「第3回中国西部国際協力フォーラム」、「中国西部金融フォーラム」をはじめ、西部地区と中国内外との経済交流を促進するための100近いテーマ別のイベントが開催された。
そして展示会場には、海外103カ国から1000社を超える企業が出展し、また国内からも3000社余りが出展し、12万平方メートルにも渡って展示ブースが設けられた。主催者側の発表によると、期間中の来場者数は70万人を超え、調印されたプロジェクト数は1581(前年比18.1%増)、投資誘致額は7523.2億元(同27.3%増)、取引成約額は2241.8億元(同39.7%増)、契約ベースでは1935.5億元(同57.7%増)となり、史上最高の盛況となった。