河北省「RCEP重点国家投資合作交流会」
【開催報告】河北省「RCEP重点国家投資合作マッチング交流会（日本開催）」
オンラインでの安静・河北省商務庁副庁長による基調講演（東京会場にて）
2021年12月3日、河北省商務庁からの招請により、秦皇島外事商務局、唐山市商務局、曹妃甸区政府の中国4会場ならびに東京都内会場の5地点などを接続して実施された標記オンライン交流会に業務部が出席しました。
中国側からは安静・河北省商務庁副庁長らより、秦皇島や曹妃甸の投資環境が説明されたほか、日本側からも日中合作希望プロジェクト・製品などが紹介され、5地点をリレーで繋ぐオンラインならではのメリットが発揮されました。
現在の河北省、とりわけ秦皇島市や唐山市曹妃甸区の経済発展状況や重点政策が会員企業の皆様のご参考になればと、会議資料を入手いたしましたのでここに掲示いたします。日中経済協会では、引き続き河北省との協力を深めるとともに、投資環境などに注目してまいります。
安静・河北省商務庁副庁長基調講演
- 日本は世界第3位の経済大国であり、強力な資本と技術を持つ多くのグローバル企業や、コア技術を持つ多くの中小企業、特にハイエンド製造業、省エネ・環境分野において、世界レベルの製品、設備、技術、サービスを有する。
- 2022年1月1日、中国、日本、ASEAN10カ国など15の加盟国が署名した地域包括的経済連携協定（RCEP）が正式に発効される予定。域内の90％以上の物品に関税をゼロにする、投資円滑化の取り組みを強化するなど、協定が徐々に実施されれば、域内の貿易・投資の発展に新たな勢いと活力を与えることは間違いない。
- 河北省は、北京と天津に囲まれ、渤海まで広がる位置に所在。北京、天津、河北の協調開発、雄安新区の計画・建設、2022年北京冬季五輪の準備など、歴史的チャンスが重なり、河北省の発展に強い勢いを与えている。河北省はまた、中国を代表する経済省の一つであり、近年、新世代IT、ハイエンド機器製造、バイオ医学・ヘルスケアなどの新興産業の発展が加速している。2020年のGRPは3兆6,000億元を超え、成長率は全国平均を上回る見通し。2020年末までに、日本は河北省内に975社の外資企業を設立し、自動車部品、建機、特殊ガラス製造などの業種を中心に、投資総額は64.8億米ドルに達している。2020年、河北省と日本の輸出入総額は約147億元で、主要輸出品目には機械・電気製品、繊維・衣類、医薬・化学品等が含まれる。日本と河北省の産業発展は相互補完性が高く、協力の展望は明るい。
- 河北省商務庁は、対外開放を更に推し進め、RCEPの下で投資協力の新たなチャンスをつかむため、RCEP主要国の有利な産業に焦点を当て、「5・18」廊坊経済商談会、RCEP主要国の投資協力マッチング交流会などの活動を開催し、日本の経済団体や企業に省内企業との実務協力を行う場を提供してきた。より現実的な協力に向けたプラットフォームを構築し、チャンネルを開き、支援を提供する予定。
- 本日は河北省と日本の協力のもと、省商務庁は唐山市と秦皇島市の関連者の出席の下、本日の特別イベントの開催に至った。唐山と秦皇島は、日本との産業協力の基盤が整っており、親和性も高い。一連の重点産業支援政策とプロジェクト奨励政策を導入し、ビジネス親和型、ビジネス指向、ビジネスセーフティな環境構築に尽力し、外資にとってのホットスポットになっている。
- 今後とも河北省商務庁が主催する一連の投資誘致活動にご関心を寄せていただき、参加いただけることを歓迎したい。
秦皇島市外事商務局「秦皇島への投資」
日中対訳資料：23.4MB
唐山市曹妃甸区「曹妃甸の投資環境」
中国語資料：26.4MB
日中対訳レポート：1.4MB
本件お問い合わせ
日中経済協会業務部（担当：澤津）
TEL: 03-5545-3113
（最終更新日：2022/1/27）