陝西省ー京津冀先進製造外資企業協力交流会
概要
先日ご案内の「陝西省ー京津冀先進製造外資企業協力交流会及びプロジェクト契約会」が、陝西省人民政府が主催のもとに6月20日(月)に開催されました。本イベントは京津冀地域(北京、天津、河北)の協力を得て、西安市に会場を設置しつつ、オンラインを利用したハイブリッド形式での開催となりました。
当日は、日本を含む外国企業をさらに誘致するために、分野を「先進製造業」に絞り、陝西省の政府機関や企業などが投資環境などを紹介しました。具体的には省人民政府の代表者による挨拶のほか、複数の外国企業による挨拶や講演、さらには陝西省現地の投資環境などの説明が行われ、日本各国を含む世界各国の企業関係者が本イベントを視聴しました。
第1部: 陝西省ー京津冀先進製造外資企業協力交流会
日時:6月20日(月)日本時間15:30~17:00
主催:陝西省人民政府
共催:陝西省商務庁、陝西省発展改革委員会、陝西省工業信息化庁
内容:省内における、新エネ車、送変電設備、スマート端末、NC工作機械、バイオ医薬などの重点産業チェーンに関する産業政策、投資環境、重点協力プロジェクトの紹介。
次第:以下参照(最終版)
司会:李 九紅 陝西省商務庁庁長
1.黄新浪 陝西省工業信息化庁副庁長による先進製造業の現状や政策の紹介
2.高島 竜佑 日本貿易振興機構北京代表処 所長(オンライン)による挨拶
3.佘 俊臣 宝鶏市人民政府副市長による講演 ※名字は「余(yú/よ)」ではなく「佘(shé/しゃ)」
4.イスラ 中国イタリア商会秘書長による講演
5.孫 涛 西咸新区投資合作局 局長による講演
6.曹 明思 中国デンマーク商会 会長による講演
7.王 衍 サイフォン中国 副総経理による講演
8.張 浩 北京EEP自動化控制設備有限公司 総経理による講演
第1部での主な発言
黄新浪 陝西省工業信息化庁 副庁長(先進製造業の現状や政策の紹介)
AIなどの技術革新、新型コロナウイルス感染症、さらには米中貿易摩擦などによる国際競争の激化により、製造業を取り巻く環境は大きく変化している。現在はまさにデジタル経済の時代だが、これは大きく「デジタルの産業化」(電子、ICチップ、ソフトウェア、通信を指す)と、「産業のデジタル化」(農業、工業、サービス業がデジタルを取り入れることを指す)に分けることができる。
陝西省においては、製造業各分野における取り組みを推進しているが、資金サポートなどの政策を整備させることで、製造業のモデルチェンジ・高度化を図り、質の高い発展を実現したい。
高島 竜佑 日本貿易振興機構北京代表処 所長(オンライン)
2021年の日中間の貿易総額が3,914億ドル(+15.1%)で10年ぶりに史上最高額を記録し、対中輸出も過去最高の伸びである前年比+17.1%の増加で、そのうち半導体製造装置などの機械類が多くを占める。一方、中国から日本への輸出は、携帯端末やデジタル映像設備のカテゴリーが好調である。
日本企業に対するアンケートでも、対中ビジネスについて「現状維持」または「今後拡大していく」と回答した企業が多数を占めるなど、日本にとって中国は引き続き重要な市場である。今後はRCEP発効や当機構が陝西省と結んだ覚書などを活かして、引き続き日中経済発展のために協力推進を行っていきたい。
佘 俊臣 宝鶏市人民政府 副市長
当市は中国全土の中心に位置するという地理的強みを活かして、①先進構造素材産業(主にチタン産業が有名で、中国の65%、世界の33%のチタンを生産している)、②自動車及び部品産業(フォルクスワーゲンの完成車及びコア部品の生産プロジェクトが同市で展開されている)、③設備製造産業(NC工作機械、軌道交通、石油パイプライン)を強みとする。
ビジネス環境については、税制優遇(保税区など)、水・電力・ガスのコスト低減、物流網、高度人材などに加え、政策などを通じた環境整備を行っており、今後も外国企業とのさらなる協力を展開していきたい。
孫 涛 西咸新区投資合作局 局長
当新区は西安市と咸陽市の間にまたがる7番目の国家級新区であり、シルクロード経済ベルトの重要な支点(結節点)である。
区内には「3つの環境(生態環境、居住環境、ビジネス環境)」が整備され、その中で6大優位性(広大な面積、低コスト、交通物流、高度人材、政策、産業基礎)を誇る。
今後は外国企業との間で宇宙産業、チップ(芯片)、軌道交通、大型トラック、ドローン、スマートハウス、家電、太陽光発電、風力発電についての協力を強化していきたい。
第2部:陝西—京津冀産業合作活動啓動及びプロジェクト調印式
日時:6月20日(月)日本時間17:10~18:00
主催:陝西省人民政府
共催:陝西省商務庁、陝西省発展改革委員会
次第:以下参照(最終版)
司会:蒿慧杰(こう・けいけつ) 陝西省人民政府 副省長
1.蒿慧杰副省長による来賓紹介
2.趙一徳(ちょう・いちとく)省長による開会宣言
3.プロジェクト調印式(←このセッションのみ李九紅商務庁長が司会)
本イベントの視聴方法について(中国製会議ソフトウェア「小魚易聯」)
本イベントは【小魚易聯】を使用し、無事に開催されました。
「小魚易聯」の使用方法
「小魚易聯」の使用方法 (2022-06-17 ・ 303KB) |
本件に関する日中経済協会の担当者
担当者:業務部 山田
電 話:03-5545-3113
メール:taira.yamada[at]jc-web.or.jp ※[at]は@に修正下さい。