【開催報告】吉林省省エネ・環境交流会
【開催報告】吉林省との省エネ・環境技術オンライン交流会
2022年8月2日午後、吉林省商務庁と日中経済協会が共催した「日中省エネ・環境技術データバンク マッチング交流会【吉林編】」が成功裏に開催されました。
中国側は、吉林省商務庁からは呂継偉氏(前半)、遅闖氏(後半)と2人の副庁長が出席の下、12社が参加しました。日本側も7社が発言したほか、15名が一般視聴しました。日中合わせて60名以上が参加しました。
当協会といたしましても、同じく吉林省で開催される「日中経済協力会議―於吉林(8/23-26・長春+Zoom)」でのビジネス交流の深化につなげてまいりたいと思います。同日に、コロナ下でのオンライン・マッチング・プラットフォームとして、「日中省エネ・環境技術データバンク」のとして更に活用し、吉林省と更に密接なビジネス交流を図ってまいりたいと思います。
議事次第(会議後実績) (2022-08-02 ・ 247KB) |
開会挨拶と基調講演
開会挨拶:日中経済協会・髙見澤学理事
●コロナの影響で日中間のビジネス往来が制限されるなか、日中経済協会ではコロナ下ならではの日中省エネ環境分野におけるオンライン交流プラットフォームとして、昨年末に「省エネ・環境技術データバンク」をリニューアル。背景のQRコードからアクセス可能。
●本データバンクを基に、吉林省商務庁の尽力により吉林省内に日本企業との交流の意向を探ったところ、吉林企業から日本企業10数社に対して、ビジネス交流の要望が寄せられた。本日は7社の日本企業の出席が叶い、開催に至った。
●今月23日から長春で開催される「日中経済協力会議―於吉林」は、中国東北地方と日本経済界との間での20年来の経済協力の枠組みであり、現在開催に向けた準備が大詰めを迎えている。本会議のテーマの1つとして省エネ・環境分野が盛り込まれており、本日の交流会の成果がこの会議に活かしたい。
基調講演:吉林省商務庁・呂継偉副庁長
●日中経済協会は、省エネ・環境分野における長年の実務経験と専門知識をもとに、日本の優れた技術、設備、プロジェクトをデータベース化し、それらを一元的に表示するウェブサイトを構築。本日の交流会は、中日両国の企業間の協力を促進するための双方の現実的な取り組み。
●吉林省の企業は環境技術、スマートエネルギー、設備製造、自動車部品、現代農業など幅広い分野をカバーしており、いずれもグリーン開発、省エネ・環境の優れた企業。本日の企業プレゼンテーションと面談交流により、双方が技術協力、エンジニアリング・コングロマリット、市場の組み合わせにおいて、より深く、より高いレベルの協力を展開することに期待したい。
●近年、中国はエコロジー優先、グリーン低炭素発展の道を堅持し、2020年のカーボンピークアウトとカーボンニュートラル目標「3060」を発表。また、省発展改革委員会が主導しての「吉林省カーボンニュートラル実施計画」も近日中に公布予定。吉林省は東アジアの大陸性モンスーン回廊に位置し、年間を通じて風速が安定しており、風力発電の設備容量は約5,400万kW。太陽光エネルギー資源も豊富で、設備容量は約3,100万kW。また、ワラを原料とするバイオマスエネルギーも豊富で、年間4,500万tのワラを生産。
●現在、これらの優位性をもとに、消費基地、送電基地、水素製造基地という3つの1,000万kW規模の新エネルギー基地を建設し、太陽光発電による水素製造の産業化と大規模応用を加速し、省内の水素輸送の建設を推進し、公共交通機関でのパイロットも実施中。また、吉林省では「陸上三峡」の建設を計画し、「吉田南」超高圧水路の建設も推進。
●中国と日本は重要な隣国であり、相互利益のために協力し、共に発展することが両国民の一致した願い。 吉林省は日本と長年来の友好関係にあり、重要な経済貿易パートナー。2022年6月現在、日本は124社が吉林省へ投資しており、省内の外資系企業の8.8%を占め、第3位、累積直接投資額は13.7億万米ドルで、省内の5.2%を占めている。今年1月から6月までの吉林省の対日輸出入は45.5億元で、うち輸出は13.4億元、輸入は32.1億元。
●現在、世界景気は、100年に一度の変化を迎えており、新型コロナの流行など、多くの課題に直面。中日双方が省エネ・環境協力を果たし、省内の工業団地と協力プラットフォームを組み合わせ、交流を強化し、水素、風力、電力、新エネルギー、自動車などのプロジェクトでさまざまな形の協力を模索する必要がある。
●中日国交正常化50周年を機に、双方が協力の潜在力を引き出し、互いの強みを生かし、より高いレベルのWin-Win互恵を実現し、中日経済のグリーンな発展と低炭素社会の構築に貢献することに期待したい。
吉林側企業7社の発言
日本側企業7社の発言
吉林側から指名を受けた日本企業の個別面談
交流内容の一部
●「吉林長春国家農業高新技術産業示範区」や「康拝(長春)装備制造基地有限公司」から「株式会社フクザワ・オーダー農機」へ、収穫した後のトウモロコシの茎を処理をする機械に関するニーズが挙がりました。
●「吉林省法母徳現代農業有限公司」から「株式会社日本バイタル(日本酵素工学研究所)」へは、水処理コスト、メタン製造後の廃水を農地に流すことの可否、輸入関税などについて意見交換がありました。
開催案内
2022/8/2 終了しました。
8月2日(火)日本時間15:00より、吉林省商務庁との共催により、「日中省エネ・環境技術データバンク マッチング交流会【吉林編】」を開催することとなりました。
日中参加企業によるショートプレゼン(技術紹介)セッション(日本時間15:00~16:15想定)をZoomにて公開いたします。吉林省エネ・環境ビジネスなど最新状況のご参考に、是非ご視聴くださいますよう、ご案内申し上げます。
開催の背景
昨今の新型コロナウイルス感染症の影響で日中間のビジネス往来が制限されるなか、日中経済協会ではオンライン交流プラットフォームとして掲題の技術データバンク(https://jcpage.jp/tec/)をリニューアルいたしました。
本バンクに関心を持った中国機電商会とは、6月に交流会を実施いたしました。
(→開催報告:https://www.jc-web.or.jp/jcbase/publics/index/196/)
(→開催報告:https://www.jc-web.or.jp/jcbase/publics/index/196/)
今般、吉林省商務庁が省内企業に交流意向を募ったところ、掲載企業7社が吉林企業からご指名を受けたものです。
日中主催者といたしましても、本会の成果を「日中経済協力会議―於吉林(8/23-26・長春+Zoom)」に繋げていけたらと願っております。
お申し込み方法・お問い合わせ
2022/8/2 終了しました。
(2) 社名・所属部署・役職:
(3) メール:
※事後の動画配信、資料配布は予定しておりません。
日中経済協会業務部(担当:澤津)
naoya.sawazu[at]jc-web.or.jp ※[at]は@に書き換えて下さい。
naoya.sawazu[at]jc-web.or.jp ※[at]は@に書き換えて下さい。
TEL: 03-5545-3113