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北京中日国際協力産業パーク投資環境説明会

【参加報告】北京中日国際協力産業パーク投資環境説明会

 
中国政府のコロナ政策転換を機に、北京中日国際合作産業パーク管理委員会一行が3年ぶりの訪日を果たし、2023年2月24日、東京都内で同産業パークと中国外文局アジア太平洋広報センター東京支局が共催し、当協会が後援団体となる掲題説明会が開催された。
高見澤学当協会理事、景春海中国大使館経済商務処参事官らが挨拶を行い、同管理委員会李華龍総経理から産業パークの紹介や投資状況の説明がなされた。会場には100名を超える日本企業と経済団体の関係者が参集する盛況でした。
また、説明会後のランチ交流会では、日本側参加者と産業パーク担当者との活発な実務的交流が行われた。
 

結果概要~挨拶と園区紹介(写真は主催者より提供)

挨拶:中国駐日本国大使館経済商務処・景 春海 参事官 

中日間の経済貿易は、「あなたの中に私がいて、私の中にあなたがいる」と言えるほど相互補完・共栄共生の関係である。今年は「中日平和友好条約」締結45周年という歴史的意義の大きい節目にあたり、双方はこの機会を利用し、民間交流および地域交流に新たな活気をもたらし、中日関係の安定かつ健全な発展を促進すべき。
本説明会を通じて、中日産業園は日本各界との相互理解を深め、新たな協力チャンスを探り、新たな協力方式を模索し、新たな国際情勢における中日関係と経済貿易協力のさらなる発展を促すことを期待。

挨拶:日中経済協会・髙見澤 学 理事

新型コロナウィルスも徐々に出口が見えて、日中間の経済交流の回復に大いに期待。年明け以降、中国の地方政府の訪日も着実に増加し、少なからぬ交流実績を残してきている。両国経済界の協力・交流ニーズは着実に増大し、大型交流プラットフォームの活用が求められている。
2月11日、当協会は日本国経済産業省、国家発展改革委員会、商務部と第16回となる『日中省エネルギー環境総合フォーラム』を共催。日中双方870名が参加し、「エネルギー効率の向上」、「自動車の電動化・スマート化」、「水素」、「水環境対応と汚泥処理」等のテーマで政策面や技術面で意義深い交流が出来た。時代ごとの関心テーマを取り込め、中国の省エネ環境分野におけるイノベーションを推進してきた。
北京中日国際協力産業パークは、国家発展改革委員会の支持を得て設立された「イノベーション協力モデル区」であり、位置的にも、北京経済技術開発区と隣接し、大興国際空港とも近く、他エリアと連携した発展が期待出来る。
今年は園区建設3カ年計画の最終仕上げの年。4分野にわたる19の重点課題の解決へ向けて取り組んできた総括の年であるとともに、来年以降の発展の青写真が見えてくるタイミングでもあるかと思う。
 

挨拶:日中投資促進機構・岡 豊樹 事務局長 

北京中日国際協力産業パークのは、国際的な科学技術をめぐる協同・イノベーションと産業協力発展のモデルエリアというもので、ヘルスケア、先端のスマート製造、未来の移動交通という「3つのコア」と、生物工学、材料科学、現代工法、人工知能、エネルギーの応用という「5つのチェーン」をサポートする産業システムを目指しており、また、北京大興国際空港や京東の物流拠点などを結び、水素燃料電池車の公共交通や環境衛生などの公共サービス分野での応用を推進すると伺っている。
これらの分野は日本と最も協業をしやすい分野だと考える。
日中投資促進機構は中国の商務部を中核とする中日投資促進委員会、ならびに商務部外国投資管理司と共に、日中経済交流、企業間のマッチング、各種規模のセミナーなどを通じて、対話を重ねてきた。日中両国は互いに重要な経済貿易パートナーであり、日本の対中国輸出の増加は日本経済のプラス成長への回復の重要な原動力となっている。
今回の大会を通じて、より緊密で、より強固で、より高いレベルで、日中協力Win-Winの新たなページを刻んでいくことを大いに期待している。

 

挨拶(ビデオ):中国外文局アジア太平洋広報センター・陳 文戈 主任 

陳文戈主任はビデオメッセージで、次の3点を呼びかけた。
1.「次の50年」を迎える中日経済貿易交流の重要なポイントを把握し、共通認識を深め、手を携えて交流の新たな窓口を作る。
2.企業のプロモーションと協力のプラットフォームに立脚し、連携を深めて共に協力に「新たな動力」をもたらす。
3.本説明会を契機に、中日産業パークをプラットホームとして、健全かつ長期的なコミュニケーションメガニウムを模索し、長期的な視点で共に発展の「新局面」を切り開く。
さらに、「中国外文局アジア太平洋広報センターは、アジア・太平洋地域における旗艦とプラットフォームを担う国際コミュニケーションの複合体として、中日両国の友人とともに両国関係の発展に知恵と力を貢献したい。」と述べた。
 

園区紹介:産業パーク発展現状~李 華龍 総経理

李華龍総経理はまず中日産業パークの開発・建設の概況について重点的に紹介した。
産業パークは北京市大興区に位置し、大興国際空港、副都心エリア、雄安新区に隣接しているというユニークな地理的・交通的優位性を誇り、「医療健康」、「先進製造」、「デジタル経済」の三大産業に注力している。
さらに、北京市政府による優遇政策についても詳しく紹介。
特にRCEPの発効を機に設立された「RCEP +」サービスセンターや、外資系企業の関心に応えて導入した正林国際や園田小林などの知的財産権の保護機関については、出席した多くの企業代表から注目され、肯定的なコメントが寄せられた。
 

園区紹介:北京中関村海外科学技術パーク~曽 暁韜 副総経理 

曽暁韜副総経理は主に中関村発展集団の海外業務について紹介した。
とりわけ、同集団公司が企画中の東京イノベーションセンターの設立について、「中関村の国際化をさらに進め、一流の協力カウンターパートとつなぎ、日本側と共に科学技術イノベーションのエコシステムを構築し、科学技術イノベーションにおける交流・協力に貢献したい」という意向を述べた。
 
 
 

園区紹介:国際イノベーションセンター~張 蕾 副総経理

張蕾副総経理は、中日産業パークの国際イノベーションセンターを紹介した。
現在建設中の国際イノベーションセンターは、国際技術転換における新たなプラットフォームでありながら、イノベーションと起業のインキュベーションキャリアという役割を果たすべく、各企業に快適かつ安全な仕事環境と生活環境を提供することで、イノベーションと起業の意欲を向上させることを目指すと強調した。
さらに「中日国際産業イノベーション発展基金」についても詳しく紹介し20億元規模の第一期の基金は、イノベーション・起業プロジェクトの支援資金として運用される予定だと説明した。
 
 
 

園区紹介:スタートエリア~張 馳 副総経理 

張馳副総経理は中日産業パークのスタートアップエリアの発展ビジョンについて紹介した。
世界的な公衆衛生危機が頻発し、中日両国が高齢化社会に直面している今、医療健康産業やロボット産業をはじめとするスマート製造分野における両国間の協力には、大きな可能性があると述べた。日本企業と協力し、生物医学を主力産業、デジタル経済とスマート製造を特色産業、現代サービス業を補助産業とする産業システムの構築に期待を寄せた。

写真で振り返る本会(写真は主催者より提供)

開催案内(2/24 閉会)

このたび、「北京中日国際協力産業パーク管理委員会」主催、当会後援の「北京中日国際協力産業パーク投資環境説明会」は、2月24日(金)午前に都内で開催される運びとなりました。
北京中日国際協力産業パーク(通称名:「中日イノベーション協力モデル区」)は中国国家発展改革委員会によって正式に許認可され設立した、中国初のイノベーションをテーマとする国際協力産業パークです。
当説明会の詳細につきましては、以下にてご案内申し上げます。
 
日  時:2023年2月24日(金)10:00(9:50入場)
会  場:ホテルニューオータニ(東京)
〒102-8578 東京都千代田区紀尾井町4‐1 AZALEA(ザ・メイン会場)
参加費:無料
主  催:北京中日国際協力産業パーク管理委員会
中国外文局アジア太平洋広報センター東京支局
協  力: 中国駐日本国大使館経済商務処
     一般財団法人日中経済協会
     日中投資促進機構
     北京中関村海外科技パーク有限責任公司
 
●北京側主要出席者
李華龍 北京中日国際合作産業パーク管理委員会、北京大興国際商業服務有限公司総経理
曽暁韜   北京中関村海外科技園有限責任公司副総経理
張  馳    北京中日国際合作産業パーク管理委員会、北京大興国際商業服務有限公司副総経理
張  蕾    北京中日国際合作産業パーク管理委員会、北京大興国際商業服務有限公司副総経理
郏豊寧   北京市大興区投資促進服務中心、北京大興高精尖産業服務有限公司総経理
馮  剛    北京中日国際合作産業パーク管理委員会、北京大興国際商業服務有限公司国際二部副総監
趙世達   北京中日国際合作産業パーク管理委員会、北京大興国際商業服務有限公司国際二部高級経理
海墨迪 北京中日国際合作産業パーク管理委員会、北京大興国際商業服務有限公司駐日本代表処総代表
 
開会次第:(逐語通訳)
09:50-入場
10:10-10:20  北京中日国際合作産業パークプロモーションVTR
10:20-10:25  中国駐日本国大使館経済商務処公使 景 春海 よりご挨拶
10:25-10:30  一般財団法人日中経済協会理事 高見澤 学 よりご挨拶
10:30-10:35  日中投資促進機構事務局長 岡 豊樹 よりご挨拶
10:35-10:40  中国外文局アジア太平洋広報センター主任 陳 文戈 よりご挨拶
10:40-10:55  北京中日国際協力産業パーク発展現状の紹介 総経理 李 華龍
10:55-11:10  北京中関村海外科学技術パークの紹介 副総経理 曽 暁韜
11:10-11:20  北京中日国際協力産業パーク・国際イノベーションセンターの紹介  副総経理 張 蕾  
11:20-11:30  北京中日国際協力産業パーク・スタートエリアの紹介 副総経理 張 馳
11:30-12:30  ランチ交流会 (ACEROザ・メイン 宴会場)
 
お申し込み・お問い合わせ:
ご出席を希望される方は、添付の御申込書(Word)に必要事項をご記入いただき、
2月22日(水)必着にて、下記の連絡先までお申し込みください。 
日中経済協会業務部
本件担当:金子 美帆  E-mail:miho.kaneko@jc-web.or.jp
TEL: 03-5545-3113   FAX:03-5545-3117
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